『プレシャス』のリー・ダニエルズ監督、ホワイトハウスに34年間務めた黒人執事を描く
今年のアカデミー賞で6部門にノミネートされた『プレシャス』の監督リー・ダニエルズが、ホワイトハウスに34年間バトラー(執事)として仕えた黒人男性を描いた映画『ザ・バトラー / The Butler』(原題)で、監督を務めることがDeadline.comによって明らかになった。
同作は、1952年に大統領だったハリー・S・トルーマンからロナルド・レーガンまで、8名の大統領のもとで仕えた黒人執事ユージン・アレンを題材にした映画で、歴史や政治を変える中心にあったホワイトハウスの最前席で働いてきた彼の回想劇を、独自のユニークな視点で描いた作品になるようだ。映画は、ワシントン・ポスト紙に掲載されていたウィル・ヘイグッドの記事をもとに、制作されることになっている。
脚本は、テレビ映画「リカウント」を執筆したダニー・ストロングが手掛けていたが、現在は監督のリー・ダニエルズが改稿している。製作は『スパイダーマン』シリーズや『ステルス』をプロデュースしたローラ・ジスキンが担当し、配給はソニー・ピクチャーズが行うことになっている。
リー監督は、この作品前に公民権運動を描いた『セルマ / Selma』(原題)でメガホンを取る予定だが、現在は資金繰りに難航していて、場合によっては『ザ・バトラー / The Butler』(原題)を先に制作する可能性もあるようだ。