夏休み映画のダークホース!?映画『ヒックとドラゴン』がぴあ満足度1位に!
映画『借りぐらしのアリエッティ』や映画『トイ・ストーリー3』に映画『仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ』、激戦区と化していた子ども向け夏休み映画でダークホースとなったのは、映画『ヒックとドラゴン』だった。
ジブリとピクサーの日米2大アニメーション対決になるかと思われた夏休み映画、ふたを開けてみれば、観客たちの心をつかんだのは映画『ヒックとドラゴン』だった。今週の興行ランキングではやはり1位は映画『借りぐらしのアリエッティ』、そして2位は映画『トイ・ストーリー3』と上位を独占している。しかし試写会満足度では95パーセントという驚異的な高評価、雑誌「ぴあ」による8月7日公開の映画の満足度ランキングでは1位(91.6点)、そして現在Yahoo!映画のレビューでは、映画『借りぐらしのアリエッティ』の3.33点を大きく上回り、本作が4.42点の評価を得た。観た人の感想には、じつは子どもだけではなく大人も楽しめる内容だったいう意見が多く、少年の成長物語には親子の確執や戦争にも通じるテーマが隠されていて、ただ冒険を楽しむだけではなく、考えさせられる内容だったとの声も挙がっている。アニメーション、ストーリー共に評価の高い本作がじわりじわりと口コミで人気が高まり、話題作ひしめく夏休み映画のダークホースとなった。
海外のアニメ映画の日本語吹き替え版は、著名人が声優を務めることが当たり前になりつつあるが、本作はプロの声優を起用しており、それも好調要因の一つのようだ。試写会でのアンケートでは、「タレントのイメージが先行しない分、ストーリーを素直に受け入れられた」、「やはりプロの声優さんが吹き替えているから観ているほうも気持ちが入った」と支持する声が多かった。著名人の吹き替えも目玉となっている昨今だが、やはりプロの実力が勝ったというところだろうか。
また本作は映画分野第1号として「子ども会推奨マーク」の認定を受けている。「子ども会推奨マーク」制度とは今年スタートした制度で、全国子ども会連合会が、子どもたちの健全な育成に寄与する製品、施設、サービス及び作品(映画、ゲーム、書籍など)を認定し、その旨を示す子ども会推奨マークの使用を認める制度。つまり映画『ヒックとドラゴン』は親が安心して子どもに観せることができる作品であるということだ。「ヒックのような真の勇気を、これからの子どもたちに学んでほしい」、「子どもの道徳教育にオススメ」など、親目線の支持する声は後を絶たない。連日続く猛暑、話題作をすでに観尽くしてしまったという人は、映画『ヒックとドラゴン』を観てさわやかな気分になってみてはいかがだろうか。