コッポラ、ゴダール、イーライ・ウォラックが、米映画芸術科学アカデミー協会から賞を受賞することに!
今年で2回目を迎える米映画芸術科学アカデミー協会主催のガヴァナーズ・アワードで、映画『ゴッドファーザー』シリーズのフランシス・フォード・コッポラ監督、映画『勝手にしやがれ』のジャン=リュック・ゴダール監督、映画『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』の名優イーライ・ウォラックが、それぞれを賞を受賞することがハリウッド・リポーター紙で明らかになった。
フランシス・フォード・コッポラ監督映画『ゴッドファーザー デジタル・リマスター版』写真ギャラリー
まず、コッポラ監督はアーヴィング・G・タールバーグ記念賞を受賞することになった。同賞は、プロデューサーとして映画界での貢献度を評価されて与えられるもので、監督兼脚本家として名を馳せてきたコッポラ監督だが、自ら1969年に設立したアメリカン・ゾーエトロープ社を通して、30作以上の作品をプロデュースしたことが評価されたようだ。
次に、ジャン=リュック・ゴダール監督と俳優のイーライ・ウォラックは名誉賞を受賞することになっている。
今年で94歳になるイーライ・ウォラックは、これから公開される映画『ウォール・ストリート』に出演するほど、現在でも活躍しているうえに、映画『荒野の7人』『ベビイドール』『ミスティック・リバー』など数多くの秀作に出演してきたことが賞の対象になったようだ。
さらに、ジャン=リュック・ゴダール監督は、フランスのヌーヴェルバーグの旗手として、映画『気狂いピエロ』や映画『ウイークエンド』を製作し、新たな映画手法を後の映画人達に知らしめたことが評価されたようだ。
この3人の他に、映画史家ケビン・ブラウンロウが名誉賞を受賞することになっている。彼は、数多くのサイレント時代の書物を執筆。さらに1927年に製作されたアベル・ガンス監督の映画『ナポレオン』の復元を手伝い、自らも映画『アンノウン・チャップリン / Unknown Chaplin』(日本未公開)や映画『D・W・グリフィス:ファザー・オブ・フィルム/ D.W.Griffith : Father of Film』(日本未公開)というドキュメンタリー映画を製作してきた映画界を支える貴重な存在だそうだ。
勿論、あのジャン=リュック・ゴダール監督が同賞に参加するかはわからないが、今年のガヴァナーズ・アワードは、11月13日に行われることになっている。