本物の電車で70メートルの体験運転!全国から問い合わせ殺到で実現!『RAILWAYS』のデハニ50形
中井貴一主演の映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』に登場した一畑電車、通称「バタデン」のデハニ50形が、一般に公開して体験運転を行なっていることがわかった。鉄道ファンにとってはもちろん、一般人にもめったに体験することができない貴重な試みだ。
映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』写真ギャラリー
この体験運転は、映画の舞台にもなった島根県にある一畑電車株式会社の雲州平田駅構内で、12月までの週末や祝日を利用して行なわれている。映画のヒットをきっかけに全国から問い合わせが殺到し、今回の企画が実現した。デハニ50形は昨年3月に引退しているが、昭和初期の製造で製造当時のまま現存する電車としては日本最古級となる。今回、デハニ53を70メートル走行させるという距離制限はあるが、普段は運転どころか運転席にも入ることはできない貴重な機会。体験運転の全課程を修了すると体験運転修了証などがプレゼントされ、ファンのみならず注目が集まっている。
体験者からは、「子どものころからの夢が叶った」(40代男性)や、「3回くらい運転したかった」(20代女性)といった興奮の声が届いている。中には「制動の入れ方がうまくいかなくて悔しい」と素人とは思えない感想もあった。めったに体験することができないデハニ50形の運転、49歳で運転士になった主人公の気分に浸ってみては?
本作は、仕事に追われ、家族を省みることのなかった50歳目前の男がふと人生を振り返り、幼いころの夢を追い求めるストーリー。主人公の筒井肇を中井、その妻を高島礼子、娘を本仮屋ユイカが演じている。一畑電車の走る島根の風土と、家族や仕事といった人生の普遍的なテーマを深遠に描き感動を呼んでいる。
映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』DVD&ブルーレイは松竹株式会社映像商品部より10月14日、鉄道の日に発売