榮倉奈々、初の時代劇に挑戦決定!実在の人物・甲斐姫役で「伸び伸びとお芝居できたらいい」
狂言師・野村萬斎が7年ぶりの映画主演を務めることでも話題の映画『のぼうの城』で、野村演じる「のぼう様(でくのぼうの意)」に思いを寄せる娘・甲斐姫を榮倉奈々が演じることが明らかになった。榮倉は、時代劇への出演は本作が初めてとなる。
『のぼうの城』は、第139回直木賞にノミネートされ、歴史小説としては異例の40万部を超えるベストセラーとなった和田竜の同名小説を映画化。犬童一心監督と樋口真嗣監督が、日本では異例ともいえるダブル監督を務め、でくのぼう軍500人が豊臣秀吉・石田三成2万の天下軍を迎え撃つ戦国エンタテインメント超大作だ。すでに発表されているキャストは、主演の「でくのぼう」成田長親役に野村、長親の幼なじみで成田家一の家老・正木丹波守利英に佐藤浩市、そのほか山口智充、成宮寛貴ら世代を超えた豪華出演者が顔をそろえた。
彼らは、日本映画史上最大級となる東京ドーム20個分の敷地に組まれたオープンセットに集結し、8月15日北海道・苫小牧でクランクイン。少し遅れて8月末に撮影初日を迎えた榮倉は、この巨大なセットを前に「テンションが上がりました。緊張や不安よりも、楽しみ、ワクワク感でいっぱいです」と初挑戦の時代劇とは思えないほどのたくましいコメント。そして、「時間を超えて、当時の世界に生きている感覚を味わい、伸び伸びとお芝居ができたらいいなと思っています」と真摯(しんし)な姿勢で意気込みを語った。
両監督から初めての時代劇ということで新鮮さを期待されている榮倉。その彼女が演じるのは、物語の舞台となる忍城当主・成田氏長の娘、甲斐姫。誰もが見とれる美しい外見を持ちながら、男勝りな一面も持つ「でくのぼう軍」の紅一点だ。長親に一途な思いを寄せる一方で、別の男性からも求愛される。豊臣家からも一目置かれ、その存在によって運命が左右されることになる大切な役どころを、ほかの登場人物同様、実在の人物をモデルに榮倉がどう演じるのか、注目が集まる。
映画『のぼうの城』は2011年全国公開