まえだまえだ映画初主演!起用した是枝裕和監督、柳楽優弥『誰も知らない』以来の子どもの主役!
是枝裕和監督が映画『誰も知らない』以来、久々に子どもを主役にした映画『奇跡』の製作を行うことを発表した。その子どもとは映画初主演となる、兄弟漫才コンビまえだまえだの前田航基(まえだこうき)と前田旺志郎(まえだおうしろう)。柳楽優弥にカンヌ国際映画祭にて史上最年少で最優秀男優賞をもらたした是枝監督だけに11歳と9歳の二人をスクリーンでどう輝かせるのか期待が高まる。
物語は九州新幹線開通の日、一番列車が行き交う瞬間に奇跡が起こる、そんな話を信じ、離ればなれになった家族を取り戻すために奇跡を信じる子どもたちと、彼らを見守る大人たちの思いを描いた感動のエンターテインメントムービー。
また、まえだまえだの脇を固めるキャストも脇というには豪華過ぎる面々がそろった。前田航基と前田旺志郎の母親のぞみ役に大塚寧々で、父親で売れないミュージシャン木南健次にオダギリジョー。スナック・ルナのママ役に夏川結衣。航一のクラスの担任に阿部寛。図書室の先生を長澤まさみが演じる。ほかにも原田芳雄、樹木希林、橋爪功ら日本映画界を代表する俳優がぞくぞくと登場する。
撮影の開始は9月18日だが、大迫航一を演じるまえだまえだの兄・前田航基は「監督はその日まで内緒といって、ぼくたちは台本をもらっていません。その場その場で撮影するみたいなんでどんな映画になるかとてもとても楽しみにしてます。どうやら桜島が噴火する話やないかと旺志郎としゃべっています。水着の衣装があったので水泳選手の話かな? 一生懸命がんばります!」と是枝監督が『誰も知らない』で撮った手法と同じく、子どもには脚本を与えず撮っていくようだ。また弟・前田旺志郎は「代表作になるとマネージャーさんに言われました。初めて映画に出るのでめちゃめちゃうれしいです! 九州はゆっくり行ったことがないので楽しみです。九州はご飯もおいしいと聞いたのでいっぱい食べたいです!」と9歳らしい素直なコメントを寄せた。
鉄道が好きだという是枝監督は撮影許諾取得が難しい新幹線を撮影できることもさることながら、自身の子どもが生まれ、『誰も知らない』とは違う子どもを描いた映画を作りたいと願っていただけに、すぐに本作のアイデアがわいてきたという。完全オリジナル脚本で撮影に挑む。
映画『奇跡』は2011年初夏、全国公開