基地問題!日米関係!阪本順治監督が戦争とアメリカを語る!日本はどこへ行く?
1960年の安保闘争を現代アートの観点から見つめ直したドキュメンタリー映画『ANPO』の公開を記念して、日米関係をテーマにした作品を監督している阪本順治監督と本作のリンダ・ホーグランド監督のトークショーが開催されることが決定した。
映画『座頭市 THE LAST』などで知られる阪本監督は、2004年公開の映画『この世の外へ クラブ進駐軍』で、敗戦直後の東京でアメリカ進駐軍を相手に演奏する若きジャズメンを通して、これからの日米関係の在り方を描いた。今回のトークショーでは、黒澤明監督作品をはじめ、数多くの日本映画の字幕を担当したホーグランド監督が、映画で語り切ることのできなかった戦争について、そして日米関係について二人で語り合う予定だ。
1950年代後半に生まれた阪本監督は、安保闘争をリアルタイムには知らず、60年安保を知るアーティストの作品から影響を受けてきた世代の一人。本作について、当事者とはいえない阪本監督が語るのも、この作品に登場するアーティストや映画作品に影響を受けてきたからだろう。
日米関係、安保闘争について一つの答えを求めるのではなく、疑問を提起するという形で展開していく本作は、これまでのことよりも、これからのことについて考えさせられる。阪本監督が語るのも、これからの日本を担う一人として認められたから。日本とアメリカがどうあるべきか、基地問題などで揺れる現代に語られるべき問題は、山積みのままだ。本トークショーを含んだ映画の上映は9月20日19時30分より、渋谷アップリンク・ファクトリーにて行われる。
映画『ANPO』は9月18日より渋谷アップリンクほか全国順次公開