ナタリー・ポートマン、アカデミー賞ノミネーションは確実!に多数の声【トロント映画祭】
去年主演のミッキー・ロークが大復活を遂げ、アカデミー賞にまでノミネートされた映画『レスラー』の監督ダーレン・アロノスキーの最新作映画『ブラック・スワン/ BLACK SWAN』が第35回トロント映画祭で上映され評判になっている。
第35回トロント映画祭の記者会見において、アノロフスキー監督は、この作品を彼の中では『レスラー』と同類の作品と語った。今作は、NYが舞台で、ポートマンが演じるのは、バレリーナ。『白鳥の湖』をめぐって物語が展開するサイコロジカル・スリラー的な要素を持つ人間ドラマだ。
アロノスキーの作品はしばしば既成概念を壊すような内容が多いため、「資金繰りにはいつも苦労する」のだそうだ。『『レスラー』の後で、少しは楽になるかと思ったけど、まったくそんなことはなくて、この作品もだから何度も制作を中断しなくてはいけなくなった」そう。実は、そのおかげで苦労したのは、ナタリー・ポートマン。バレリーナを演じるにあたり、ダイエットをしていたため、中断した分だけダイエットを続けなくてはいけなかったから。「これ以上人参ばかり食べられない!」と監督に冗談で文句を言っていたようだ。
しかしその甲斐あってこの作品はすでにナタリー・ポートマンが主演女優賞でアカデミー賞にノミネートされるだろうと言われている。今年は実は、ニコール・キッドマンなども含め優れた演技が多いため主演女優部門はデッドヒートになるだろうと言われている。(取材・文:中村明美)