しょこたんが監督デビュー!筒井康隆原作の人気シリーズ「七瀬三部作」のプロローグ編で
10月2日より公開の映画『七瀬ふたたび』の前日談を映画『七瀬ふたたび プロローグ』として短編映画化し、人気アイドル“しょこたん”こと中川翔子が初メガホンを取ることが決定した。『七瀬ふたたび プロローグ』は、全国で展開する公開劇場すべてで『七瀬ふたたび』の本編前に上映されるという、日本映画公開作品では珍しい試み。
今回監督を務めた中川は、原作者の筒井康隆の大ファンでことあるごとに公言していた。また、七瀬3部作(「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」)をかなり読み込んでおり、「七瀬」に誰よりも精通していることが今回の抜てきの理由だという。もちろん筒井氏も中川の実力を十分に認める相思相愛ぶりだ。中川は「レンズを通して、ものすごく美しく皆さんの姿を撮ることができました。映像はすごくすてきで、色合いもシーンごとに違っていたりします」と監督らしい堂々のコメント。撮影中も得意とする漫画イラストや絵コンテを持参するといった、中川らしい意気込みを見せていた。
映画『七瀬ふたたび』は、筒井康隆原作の同名小説の映画化作品。人の心を読める能力を持つ火田七瀬(芦名星)を主人公に、能力者たちの苦悩や葛藤(かっとう)、さらには能力者の絶滅をもくろむ組織との攻防を描く。今回の短編企画ではその前日談ともいうべき、七瀬というキャラクターが、人の心を読む能力を持ったが故に少女時代から抱えているトラウマや、その運命と共に美しい大人の女性へと成長していく過程をとらえる。中川翔子監督の持つダークファンタジーの色合いが強い作品と仕上がっている。
映画『七瀬ふたたび』は10月2日よりシネ・リーブル池袋、シアターN渋谷ほかにて全国公開