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オノ・ヨーコ、ポール・マッカートニーも絶賛!若き日のジョン・レノンを描いた映画の主演俳優が激白

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ジョン・レノンを演じたアーロン・ジョンソン
ジョン・レノンを演じたアーロン・ジョンソン

 若き日のジョン・レノンを描いた話題の新作『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』について全米大ヒット映画『キック・アス』でも主演を務めるアーロン・ジョンソンが語ってくれた。

映画『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』写真ギャラリー

 同作は、実母(アンヌ=マリー・ダフ)に見捨てられ、叔母(クリスティン・スコット・トーマス)に育てられたジョン・レノン(アーロン・ジョンソン)の孤独な少年期に焦点をあて、さらにポール・マッカートニーとの出会い、ビートルズ結成前のバンド「クオリーメン」の演奏を含めた、あまり知られていないジョン・レノンを描いた感動作。

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 キャスティングされるまでの経緯についてアーロンは「『キック・アス』撮影中にもらった1日の休みを利用して、オーディションを受けることになったんだ。もちろん、大した準備をする時間もなかったけれど、そのときはYouTubeのジョン・レノンの映像を見ながら、なんとか感覚をつかもうとしていたんだよ」と準備期間が短かったことを明かした。

 本作の女性監督サム・テイラー=ウッドについては「僕の後に100人近くの俳優をテストしていたし、それにちゃんと歌って、ギターも弾けるミュージシャンをキャスティングしようと思っていた時期もあったようだから、まさか自分が選ばれるとは思わなかったよ!」と言っている。しかし、監督のサムの話では、アーロンのオーディションを見たときに、彼に主演を任せようと99%決めていたらしいが、念のため、さらに100人近くの俳優をオーディションしたことを明かしている。

 若きジョン・レノンを演じる上でのリサーチは「もちろん彼の伝記本などを読んだけれど、一番のリサーチは彼のインタビューなどを含めたアーカイブの映像だった。その中で、彼の様相や作法、話し方を徐々にマスターしていったんだよ」と語ったとおり映画の中では、ジョン・レノンの特徴をつかんだ見事な演技をアーロンは披露している。

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 ポール・マッカートニーは母親を乳ガンで失い、ジョン・レノンは実の母を交通事故で失っているが、「少年時代のポールは、熱心だが落ち着いていて、自分の考えを内に秘めていた。一方ジョンは、ロックの精神を持った不良少年で、全く彼らの性格は違っていたんだよ。けれど、両方とも母親を10代半ばで失ったことで、思わぬ共通点ができ、どこか不思議な絆が二人の間に生まれたと思うんだ」とアーロンは分析している。

 ポール・マッカートニーやオノ・ヨーコのこの映画の反応は「オノ・ヨーコは、あらゆる意味でこの映画をサポートしてくれた。それに、僕の演技をすごく褒めてもくれたよ! さらに彼女は、ジョンの名曲『マザー』の使用を初めてこの映画のために許可してくれたんだ。一方ポールは、ドキュメンタリーではない作品で、これだけ描けているのは素晴らしいと言ってくれた! ただ映画内でのシーンで、少年のころにジョンに殴られたことはあったけれど、顔じゃなかったよ! と笑って答えてもくれたんだ。(笑)」とジョンのことを良く知る二人が、この映画の完成度の高さを評価してくれたことが、アーロンには何よりもうれしかったようだ。

 現在、彼は同作品を監督した23歳年上のサム・テイラー=ウッドとの間に、生まれて2か月半の娘がいる。その娘を得たことが、この1年で一挙にハリウッドの注目の若手俳優として得た名声よりも素晴らしいことだと語っていたのが印象的だった。彼の次回作は、中田秀夫監督作品『チャットルーム / Chatroom』(原題)が控えていて、中田監督のことを「素晴らしいビジュアルを持った監督だ」と教えてくれた。(取材・文:細木信宏 Nobuhiro Hosoki)

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