サンセバスチャン映画祭優秀作品賞決定!スコットランドの名優の監督作『ネッズ』
スペインで開催中の第58回サンセバスチャン国際映画祭コンペティション部門の受賞結果が現地時間25日、審査委員長で、セルビアのドキュメンタリー作家ゴラン・パルカルイエヴィッチから発表された。ゴールデン・シェル賞(優秀作品賞)は、1973年のスコットランド・グラスゴーを舞台に、若者たちの仁義なき戦いを描いたピーター・ミュラン監督『ネッズ』(英・仏・伊合作)に贈られた。ミュラン監督はスコットランドの名優としても知られ、ケン・ローチ監督『マイ・ネーム・イズ・ジョー』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞。監督としても、映画『マクダレンの祈り』でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞しており、また一つ勲章が加わったことになる。
なお日本から参加していた河瀬直美監督『玄牝-げんぴん』は国際批評家連盟賞を受賞したが、本選の賞は逃した。
主な受賞結果は以下の通り。
【ゴールデン・シェル賞(優秀作品賞)】
『ネッズ』(英題、英・仏・伊合作) ピーター・ミュラン監督
【審査員特別賞】
『エリザ K』(英題、スペイン) ジュディット・コレル監督&ジョルディ・カデナ監督
【シルバー・シェル賞(優秀監督賞)】
ラウル・ルイス監督 『ミステリーズ・オブ・リスボン』(英題、ポルトガル)
【シルバー・シェル賞(優秀女優賞)】
ノラ・ナヴァス 『ブラック・ブレッド』(英題、スペイン)
【シルバー・シェル賞(優秀男優賞)】
コナー・マッカロン 『ネッズ』(英題、英・仏・伊合作)
【審査員賞(優秀撮影賞)】
ジミー・ジムフェレル 『ファーザー』(英題、スペイン)
【審査員賞(優秀脚本賞)】
ベント・ハーメル 『ホーム・フォー・クリスマス』(英題、ノルウェイ・スウェーデン・独合作)
(取材・文:中山治美)