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東宝映画強し!若い女子に支持を集める『君に届け』、中高年に支持を集める『十三人の刺客』が初登場!!

映画週末興行成績

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映画『THE LAST MESSAGE 海猿』より
映画『THE LAST MESSAGE 海猿』より - (C) 2010 フジテレビジョン ROBOT ポニーキャニオン 東宝 小学館 エー・チーム FNS27社

 今週のトップ3を占めるなど、大ヒット作を連発する東宝作品の勢いが止まらない。そのヒットの要因はいろいろと考えられるが、実は映画本編が始まる前の予告編効果というのもなかなか侮れない。夏映画だけでも延べで2,000万人前後の観客が東宝次回作の予告編を目にした計算になり、「次は予告でやっていたあの作品を観てみようか」と東宝次回作に足を運ぶという、いい循環になっていると思われる。

映画『THE LAST MESSAGE 海猿』ギャラリー写真

 今週は、邦画メジャー初の3D作品となる『THE LAST MESSAGE 海猿』が2週連続で首位を獲得した。公開9日間で動員211万3,264人、興収32億574万5,040円を記録。これは、2週目時点で動員150万人突破だった映画『トイ・ストーリー3』よりもハイペースで、映画『アバター』『アリス・イン・ワンダーランド』などに匹敵する記録。公開タイミングなどもあるため、単純には比較ができないが、この勢いが続けば邦画実写における久々の興収100億円突破も夢ではないかもしれない。3D、2Dの内訳では、3Dが(動員144万9,401人、興収23億4,746万3,950円)、2Dが(動員66万3,863人、興収8億5,828万1,090円)となり、動員数でみたときの3Dのシェアが68.6%という結果になった。本作は海上保安庁からの全面的なバックアップで完成した映画であるが、今回の大ヒットを受け、海上保安庁長官から感謝状を贈られたことも話題となった。

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 累計発行部数1,400万部を突破した椎名軽穂の人気少女マンガを映画化した映画『君に届け』が2位に初登場。全国285スクリーンで公開され、初日2日間成績は動員が19万278人、興収2億3,395万500円という結果になった。男女比は3:22で、客層は女性客中心。年齢別では、特に10代、20代の若い層に圧倒的な支持を集めている。主演の多部未華子、三浦春馬による涙の初日舞台あいさつも話題になった。

 そして3位には、工藤栄一監督による傑作時代劇を、役所広司山田孝之伊勢谷友介松方弘樹松本幸四郎稲垣吾郎市村正親といった豪華キャストでリメイクした『十三人の刺客』が初登場。全国312スクリーンで公開され初日2日間成績は動員18万8,986人、興収2億2,837万5,200円。男女比は3:2で男性客中心。年齢別では、40代、50代という中高年層に支持されているようだ。第67回ヴェネチア国際映画祭コンペ部門に出品したことや、SMAPメンバーの稲垣吾郎による暴君ぶりも話題になっている。今週初登場となった両作品ともに興収20億円を突破に向けて、好スタートをきっている。

 そして今週の4位は公開3週目になる映画『バイオハザード IV アフターライフ』が2ランクダウン。しかし公開15日間にして動員が204万9,283人、興収32億4,235万4,600円を突破。シリーズ最高興収を記録した。

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 5位は公開3週目の映画『悪人』が1ランクダウンとなったが、動員が102万6,385人、興収が12億5,052万4,300万円と、動員100万人を突破。作品評価は高いだけに、これからどのように口コミを広げていくかに期待したい。そして公開4週目の映画『BECK』が6位で1ランクダウン。7位の映画『劇場版 機動戦士ガンダム00 (ダブルオー) -A wakening of the Trailblazer-』が4ランクダウン。ジュリア・ロバーツ主演の映画『食べて、祈って、恋をして』が8位で2ランクダウン、公開11週目の『借りぐらしのアリエッティ』は9位でワンランクダウンという結果になった。

 そして10位には、韓国で歴代4位の興行記録を樹立した『TSUNAMI-ツナミ-』が初登場。『スター・ウォーズ』シリーズ、『デイ・アフター・トゥモロー』などハリウッド超大作を手掛けたCGプロデューサー、ハンス・ウーリックがスタッフとして参加するなど迫力は満点。コミカルな要素もありながらも、泣けるパニック映画として、人気を集めたようだ。そして公開6週目の『ハナミズキ』は4ランクダウンと惜しくもベストテン圏外に落ちてしまった。

 今週末は映画『ガフールの伝説』『大奥』などが公開予定。その他、公開規模は大きくはないが映画『恋の正しい方法は本にも設計図にも載っていない』『シングルマン』『スープ・オペラ』『七瀬ふたたび』『ヘヴンズ ストーリー』『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』『ゲキ×シネ「蛮幽鬼」』などが公開予定となっている。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)

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