映画『悪人』にハリウッドからもオファー!妻夫木、深津に韓国・釜山も大熱狂!!
11日、第34回モントリオール世界映画祭で深津絵里が最優秀女優賞を受賞したことも記憶に新しい映画『悪人』が、韓国・釜山で開催中の第15回釜山国際映画祭「アジアの窓」部門に出品され、主演の妻夫木聡、深津絵里、李相日監督が舞台あいさつを行い、韓国の観客を熱狂させた。
香港、台湾、マカオでの配給が決定し、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ブルネイから配給のオファー、ハリウッドからリメイクのオファーも来ている『悪人』。映画『ジョゼと虎と魚たち』やテレビドラマ「オレンジ デイズ」で韓国での人気に火がつき、日韓合作映画『ノーボーイズ,ノークライ』に出演するなど、韓国でもスターの地位を不動のものとする妻夫木と、モントリオールを沸かせた深津の登場に、会場に詰め掛けた2,000人の観客から「かっこいい!」「かわいい!」の大声援が巻き起こった。そんな観客に向けて妻夫木は、韓国語で「こんにちは。妻夫木聡です。みなさんにお会いできて光栄です」と応えた。
また、『春の雪』以来2度目の参加、モントリオールでも「『悪人』で釜山映画祭に来られたらいいね」と話していたという妻夫木は、「この上映をきっかけに日本だけでなく韓国はじめアジア全土でこの映画をもっともっと多くの人に観てもらえたらいいなと思います」と全世界に向けて『悪人』をアピール。李監督が「日本の観客はこんなに騒ぎません(笑)」と話すほどの観客の熱狂ぶりに、深津は「こんなに皆さんからあたたかい目で見つめられると、ちょっと癖になるくらいうれしいです。また、皆さんに映画を見てもらえるよう、いい作品を作ってまた釜山に伺いたいと思います」と決意を新たにした様子。妻夫木も「韓国に来てこうやってみなさんにパワーをもらうと、うれしいですし、もっともっと頑張らなければと思います」と意気込んだ。そして李監督は、「(この映画を通して)善悪を超越して、人間にとって本当に大切なものは何かを感じ取ってもらえたらと思います」と作品に込められたメッセージを伝えた。
『悪人』は、吉田修一の同名小説を原作に、九州のとある峠で起きた殺人事件をきっかけに、偶然に出会う男女が繰り広げる逃避行と愛を息苦しくなるほどリアルに描いた作品。こうして釜山国際映画祭でも注目を集めた本作は、同映画祭に併設のアジアンフィルムマーケット(アジア最大規模の映画見本市)でも韓国の配給各社から問い合わせが多数寄せられ、配給決定も時間の問題。さらに、各国からの配給の問い合わせが殺到することも予想されている。日本でも、すでに興行収入17億円(動員140万人)を突破している本作。そのヒットは世界へとさらなる広がりを見せていくことだろう。
映画『悪人』は全国公開中