ぶさいくだけどかわいい!ブサかわ犬、わさおが青森で記者会見!薬師丸ひろ子も「頼りがいがある!」と絶賛!
18日、30誌を超える雑誌、50ものテレビ番組に登場、発売した写真集もあっという間に1万部を突破するほどの人気を博す「ブサかわ犬」こと「わさお」の主演映画、その名も『わさお』の青森県鰺ケ沢町の撮影現場が報道陣に公開され、わさおと飼い主の菊谷節子さん、その節子さんをモデルとした飼い主を演じる薬師丸ひろ子、メガホンを取った錦織良成監督、子役の伊澤柾樹が記者会見を行った。会見で、薬師丸から「相談事でもしたくなるような頼りがいがある」と評されたわさおは、撮影現場でも記者会見場でも、主演男優らしく堂々とした貫禄を見せていた。
青森県、弘前市内からりんご畑、田園風景の道を走り抜けること1時間弱、鰺ケ沢町にある一軒のイカ焼き屋「菊谷商店」に暮らすわさお。つぶらな瞳に、秋田犬にはめずらしいライオンのようなふさふさの白い毛をまとったその愛くるしい姿から「ブサかわ犬」として一躍人気者になった。しかしわさおは、現在の飼い主である菊谷さんに偶然拾われるまでは、保健所に連れて行かれそうになったこともある、野生の犬だった。映画『わさお』では、ほかの動物映画と違い、訓練犬ではなく、わさお自身が主人公・わさおを演じるのも魅力。わさおの知られざる過去に迫る。
薬師丸らが撮影しているところを後方から見守り、自分の出番になると悠然と姿を現すわさおは、まさに主演男優の貫禄たっぷり。その大物ぶりを、薬師丸も「大きな背中がいろいろなことをわたしたちに語り掛けてくれ、下手をするとわたしもわさおの背中に相談事でもしたくなるような頼りがいがある」とたたえる。一方、わさおの方も、飼い主である菊谷さんが「(わさおは)薬師丸さんと息が合っていると思う」と語るように、薬師丸になついている様子。薬師丸が語り出すと、それに応えるように声を上げるわさおからも、二人の相性の良さが伝わってきた。
見事に主演を務めるわさおに、ソフトバンクのCMで人気のお父さん犬・カイ君のようなタレント犬としての将来も期待されるところだが、錦織監督は「わさおは今のままでいてほしい」と一言。薬師丸も、「わさおくんの日常にわたしたちがおじゃまさせていただいているという形で毎日撮影しています」と話し、撮影は、「わさおのやりたくないことはやらせない」と“わさおペース”で進んでいることを明かした。
ブサかわ犬・わさおの最初で最後の主演映画になるであろう『わさお』は、わさおが東京から飼い主を探して青森へ旅をするところから幕を開ける。わさおの実話を基に、錦織監督はじめ、映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』のスタッフが、心温まるストーリーを仕立てている。アジアでも人気のわさおの映画化とあって、すでにアジア数か国からのオファーが来ており、海外配給もほぼ確実という話も。薬師丸のほか、甲本雅裕、大沢樹生、鈴木砂羽、嶋大輔、尾美としのり、佐野史郎、笹野高史、平田満らが出演し、クランクアップに向け、日本海に面した本州の北端で撮影を続けている。
映画『わさお』は2011年3月5日全国公開