浦沢直樹×手塚治虫「PLUTO」ハリウッド実写化のキーパーソンが緊急来日!
第23回東京国際映画祭
第23回東京国際映画祭の特別招待作品『怪盗グルーの月泥棒 3D』が24日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映され、本作のプロデューサーを務めたクリス・メレダンドリ氏が舞台あいさつに立った。
メレダンドリ氏は、かつて20世紀フォックスアニメーションの代表として、映画『アイス・エイジ』シリーズなどで同社をアニメ映画業界の大手に育て上げた敏腕プロデューサー。現在はユニバーサル・ピクチャーズと年1~2本の作品製作を行う独占契約を結んでおり、『怪盗グルーの月泥棒 3D』もそのうちの1本となる。先日、手塚治虫の「鉄腕アトム」を浦沢直樹がアレンジした人気SFアクション漫画「PLUTO」のハリウッド実写化を手塚プロダクションとともに行うことを発表し、大きな話題を集めたばかりだ。
そんなメレダンドリ氏は、「PLUTO」実写化プロジェクトについて「実写にCGアニメも盛り込んだ内容になる予定です。わたし自身、大変光栄だと思うと同時に、責任も感じています」とコメント。客席から大きな拍手が沸き起こると、笑顔を見せていた。大の日本好きでこの10年間で7回も来日を果たしているといい、自身の会社「イルミネーション・エンタテインメント」を立ち上げた際も、リサーチのために日本を訪れたんだとか。
「東京のクリエーターや出版社、映画監督と会ってさまざまなミーティングをしました。当時は名刺もない状態で、ちょうど六本木ヒルズにある印刷屋で無理を言って、即席の名刺を作ってもらったんですよ」とメレダンドリ氏。思い出の地・六本木ヒルズで、自信作『怪盗グルーの月泥棒 3D』が上映されるとあって、感慨深い表情だった。
『怪盗グルーの月泥棒 3D』は月を盗み出そうと企てる怪盗グルー(日本語吹き替え:笑福亭鶴瓶)が、偶然出会った孤児の子どもたち(日本語吹き替え:芦田愛菜ら)との交流を通して変化する姿を描いたハートウォーミングな3Dアニメ。メレダンドリ氏は「エンドクレジットにも、3Dの仕掛けが隠されているから、最後まで席を立たず、楽しんでください」とアピールしていた。
映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』は10月29日より全国公開