映画『ホビット』の撮影地はニュージーランドに決定!ジョン・キー首相が発表
製作開始が正式にアナウンスされたピーター・ジャクソン監督の映画『ホビット/The Hobbit』(原題)の撮影地がニュージーランドに決定したとニュージーランドのジョン・キー首相が発表した。
本作は製作が正式に開始されたものの、ニュージーランドやオーストラリアの俳優組合がスタジオとの契約内容について対立し、組合側が所属俳優たちに出演をボイコットするよう呼び掛けていたため、ワーナー・ブラザーズ映画は「ニュージーランド以外の撮影も考えざるを得なくなった」と発表。撮影地がどこになるのかが注目を集めていた。
だが、キー首相は、ボイコットの原因となっていた労働法の改正を条件に、スタジオ側と交渉。一転して、ニュージーランドが撮影地に決定した。キー首相は、「『ホビット』はニュージーランドの存在を世界に知らしめるいい機会だ」と今回の決断の理由を説明。さらには、政府が宣伝費を補助することも発表した。
ニュージーランドを撮影地として使った場合の経済効果は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズと同等か、それ以上と見られており、今回の誘致は双方にとって有意義であるという結論に至ったようだ。まだジャクソン監督にこのニュースを伝えていないと明かしたキー首相は、「でも彼も喜んでくれると思うよ」とコメントした。
懸案事項であった撮影地が決定したことは、世界の映画ファンにとっても朗報。本作は製作費が史上最高となる400億円を超える見通しであり、その経済効果も絶大なものになるだろう。映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで話題となった雄大な自然がまたしても、ホビットたちの冒険を盛り上げることになりそうだ。