人気プロレスラーにバスのトイレで起きた大惨事!そのまま映画の脚本に盛り込まれる
人気テレビドラマ「SEX AND THE CITY」や「ザ・ホワイトハウス」、そして現在はテレビドラマ「救命医ハンク セレブ診療ファイル」で主役を演じ、映画では『ハート・オブ・ウーマン』や『ディファイアンス』などで常にバイプレイヤーとして活躍してきたマーク・フォイアスタインが、新作『ナックルへッド / Knucklehead』(原題)について電話インタビューで語った。
マーク・フォイアスタイン出演映画『ディファイアンス』写真ギャラリー
同作は、多額の借金を抱えるエディー(マーク・フォイアスタイン)が、孤児院育ちの巨漢ウォルター(レスラー、ビッグ・ショーことポール・ワイト)を引きずり出して、彼をレスラーにさせて、そのプロレスの興行で大金を稼ごうとするが、ひと波乱起きてしまうという痛快アクション・コメディだ。
マークは、高校生のときにレスリングでニューヨーク州のチャンピオンだったらしい。「高校生のときは常にウェイトに気を付けながら、ライト級に属していたんだ。僕は高校最後の年に25勝0敗で州のチャンピオンになって、さらにすべての階級を含めて、州のMVPも取ったことがあったんだ。ただ、大学に入るとレスリングでは食べていけないと思い、急に演劇に目覚めたんだよ」と外観からは想像できない意外な過去を明かした後、「だが、あれから15年経って、今回本当のプロレスラーであるビッグ・ショーと共演してみて、プロのレスラーが意外にもお金を稼いでいることを知ったよ(笑)! もちろん、ごく一部の選手だけどね……」と付け加えた。プロレスラーのビッグ・ショーとの共演が、この映画への参加理由の1つだったらしい。
ビッグ・ショーとの共演について「撮影前は少し怖いと思ったけれど、撮影中はお互いに良い時間を過ごせた気がするんだ。彼は人懐っこくて、優しい性格の人だよ。でも彼にはまるで試合に勝とうとするような競争心もあって、アスリートとして俳優に挑戦するために、できるだけの努力をしようとしていたんだ。だから、僕ら俳優たちのアドバイスを進んで聞いていたよ。彼の態度は横柄ではなかったし、みんなから甘やかされた対応もされていなかったんだ」と人気レスラーとの共演に満足したようだ。
映画内には、実際にビッグ・ショーに起きた出来事が含まれているらしい。「彼が、レスリングのツアーバスに乗っていたときに、後方にあるトイレで大便をした後に出ようとしたけれど、体が大きすぎてドアに挟まってしまったことがあったらしいんだ。当然、ツアーバスにその匂いが充満して、本人が非常に恥ずかしい思いをしたらしいよ。だから、その話を脚本家に伝え、映画に付け加えることになったんだ」とビッグ・ショーのちょっぴり恥ずかしいエピソードも明かした。
マークは以前『ハート・オブ・ウーマン』でメル・ギブソンと共演をしていているが、その彼の現在の状況について「メルと仕事したときは楽しかったし、お互い素晴らしいコラボレーションができたと思う。ただ最近のメルは、自分を見失っている気がするんだ。彼がユダヤ人に向けた人種差別的な言動や、元ガールフレンドに吐いた暴言やドメスティック・バイオレンスには納得がいかない。彼は酒を飲むと問題を起こすみたいだが、今はその問題を解決して、また再びクリエイティブでエネルギッシュなメルの姿を見せてほしい」と言葉を選びながら語った。
人気番組や映画で活躍し、顔を見ると見覚えがあるが、名前がなかなか出てこない俳優という印象が今のところ強いが、ハリウッドでは欠かせないバイプレイヤーとして、これから覚えておいてよい俳優の1人だ。彼は現在、日本ではWOWOWで放送されているテレビドラマ「救命医ハンク セレブ診療ファイル」で主役を演じている。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)