アンジー初監督作品、レイプ被害者団体からの抗議でボスニアでの撮影期間を大幅短縮していた!
ボスニア・ヘルツェゴビナの紛争を背景としたラブストーリーとなる予定のアンジェリーナ・ジョリー初監督作品に関して、内容に対する誤解から起こった女性団体の抗議によって、同地での撮影期間を大幅に短縮していたと/Filmなどが伝えている。
彼女の監督作に対する誤解とは、作品の内容がレイプ犯とその被害者が恋に落ちるストーリーだとされていたもので、現実の戦時下では、多発するレイプ事件が問題になったが、ラブストーリーなどなかったと、現地の文化大臣を憤慨させたといわれている。
だが、このうわさに本当に怒ったのは、ボスニア戦争で性的暴行を受けた被害者女性の団体だったようで、この話が広まった時点で、彼女らは市役所に、本作への撮影許可を取り下げるように圧力をかけたとのこと。
結局誤解はとけ、アンジーへの撮影許可は3日後に下りたが、同作の現地プロデューサーによれば、彼女は、その時点でいくつかのシーンをハンガリーで撮影することを既に決定していたとのことで、当初10日間ほどの予定だったボスニアロケは3、4日に短縮。彼女自身も、撮影セットを少し訪問するだけになりそうだとのことだ。
だが、これで彼らの関係が悪くなったわけではないようで、その後アンジーと同団体は手紙を交換。その中で彼女は、同団体の活動を非常に尊敬しているとしており、同地での短い滞在の間に、彼女らを訪ねるつもりだという。
同地における女性への性的虐待の話題は長らくタブー視されていたが、自らの権利を獲得するため被害者たちが結集し、現在では同国において最も影響力のある政治団体となっている。