『源氏物語』、総工費2億円のオープンセット初披露!生田斗真、光源氏役に「ラブシーンに緊張して眠れない日も」
23日、生田斗真 を主演の光源氏役に迎えて映画化される『源氏物語』で、滋賀県・琵琶湖畔に総工費2億円、約150日の期間を費やして設営された藤原道長の邸宅「土御門邸(つちみかどてい)」のオープンセットが公開され、生田をはじめ、紫式部役の中谷美紀 、安倍晴明役の窪塚洋介 、藤原道長役の東山紀之 、鶴橋康夫 監督が、製作報告会を実施し、豪華絢爛(ごうかけんらん)な衣装を身にまとったキャストたちが撮影の裏話を語った。そのたぐいまれな容姿で、生涯さまざまな女性と関係を持つ光源氏を演じた生田からは、「ラブシーンが次々と出てくる撮影なので緊張して眠れない日もありました」と体当たりのラブシーンに期待が高まる発言も飛び出した。
今回、映画『源氏物語』のために設営された藤原道長の邸宅「土御門邸(つちみかどてい)」のオープンセットは、総工費2億円、約150日の期間を費やして設営された代物。庭園には約100トンの白川砂が敷き詰められ、御簾(みす)などの装飾品の多くは、宮内庁御用達の京都伝統工芸業者からしつらえられた。この日はくしくも強風と小雨に見舞われながらの撮影となったが、終盤には空に虹が架かり、雅楽の音色、キャストの豪華な衣装が季節外れの桜の宴のセットを彩った。
会見では、生田が「ラブシーンが次々と出てくる撮影なので緊張して眠れない日もありました」と体当たりで度重なるラブシーンの撮影に挑んでいったことを告白。すると中谷が、「東山さん演じる道長との男女の睦事(むつみごと)のシーンの際、監督より平安時代の男女のいとなみについて詳しく説明を受けたことが印象的でした」とどんなラブシーンになっているのか興味深い発言も。そんな紫式部を演じる中谷の発言に、東山も「紫式部とのラブシーンは見応えのあるシーンになっていると思います」と自ら太鼓判を押した。
メガホンを取った鶴橋監督に、「顔の右には知性を、左には素直さをたたえている。時間が許せば彼でもう一度映画を撮ってみたい」と大絶賛された生田だが、同じ光源氏役を務めたことのあるジャニーズの先輩・東山からは「道長役と聞き、『光源氏じゃないんだ……』と思いました。斗真にバトンを受け取ってほしいです。おれも生田斗真にまだまだ負けていられないですね」と宣戦布告とも激励ともとれる一言。生田は「光源氏はこれまで数々の俳優さんが演じてこられたので、プレッシャーがありつつも、楽しみながら、監督のもと一生懸命やっています」と応じていた。
2011年12月の公開に向け、9月20日にクランクインし、年内のクランクアップを目指して撮影を続けている生田斗真版『源氏物語』には、そのほか源氏の亡き母・桐壺役、それに瓜二つの義理の母・藤壺を真木よう子 、源氏を焦がれるあまり生霊の姿になってしまう六条御息所を田中麗奈 、源氏の正妻・葵の上を多部未華子 、源氏の思い人・夕顔の君を芦名星 、「源氏物語」を紡ぐ紫式部の語り相手の道長の娘・中宮彰子を蓮佛美沙子 、帝の正妻で桐壺を目の敵にする弘徽殿を室井滋 が演じることが発表されている。今回披露された豪華絢爛なセット、衣装、そしてキャストたちの意気込みに、作品の完成がさらに待ち遠しくなった。
映画『源氏物語』は2011年12月全国公開予定