やっぱり『悪人』強し!第53回ブルーリボン賞で最多となる6部門7ノミネート!
今年で53回目を迎える日本有数の映画賞「ブルーリボン賞」の各部門候補が5日に発表され、映画『悪人』が6部門7ノミネートで最多の候補作品となった。同作は、第34回モントリオール世界映画祭で深津絵里が最優秀女優賞を受賞するなど世界的にも評価されており、2月に授賞式が行われる日本アカデミー賞でも13部門15賞を受賞している話題作。本賞でもいくつの賞を受賞するのか、注目が集まる。
最多ノミネートとなった『悪人』は、作品賞をはじめ監督の李相日が監督賞、妻夫木聡が主演男優賞、深津が主演女優賞にノミネートされるなど、大本命の作品。ライバルとなりそうなのは、作品賞では第83回アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表に選出されている映画『告白』や、山田洋次監督の『おとうと』、北野武監督の『アウトレイジ』などがある。
主演男優賞では映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』の岡村隆史や『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の木村拓哉、『今度は愛妻家』『必死剣 鳥刺し』の2作品でノミネートされた豊川悦司らが、主演女優賞では『告白』の松たか子をはじめ、『キャタピラー』の寺島しのぶらがそれぞれ、妻夫木と深津のライバルになりそうだ。
そのほかの特筆では、夫婦でもある石井裕也監督と満島ひかりが映画『川の底からこんにちは』で監督賞・作品賞・主演女優賞にノミネートされていることや、『人間失格』などの生田斗真、俳優・三浦友和の次男で『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の三浦貴大らが新人賞候補に挙がっている。
「ブルーリボン賞」は在京のスポーツ紙7社を中心に映画担当者で構成された東京映画記者会が主催する映画賞。前回は映画『ディア・ドクター』で笑福亭鶴瓶が主演男優賞を獲得したことが話題になったが、果たして今回の賞の行方はどうなるのか? 第53回授賞式は2月15日に行われる。