深夜なのに爆発的人気に!ノイタミナ枠が6作の新作発表!「フラクタル」「放浪息子」など
アニメ「フラクタル」の山本寛監督と声優の花澤香菜が7日、都内で行われたフジテレビ深夜のアニメーション枠「ノイタミナ」の2011年度ラインナップ発表会に登場し、新作への意気込みを語った。
ノイタミナ枠放送作品の映画化『東のエデン 劇場版 II Paradise Lost』場面写真
「ノイタミナ」はフジテレビが「連ドラのようなアニメーション」をコンセプトに開始した深夜放送枠で、2005年の「ハチミツとクローバー」から始まり、劇場版も制作された「東のエデン」など多くの人気作を放送。2011年には「フラクタル」のほか、志村貴子原作、あおきえい監督の「放浪息子」や「C」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「うさぎドロップ」「No.6」など6作品が放映されることが発表された。
放送の先陣を切る「フラクタル」は映画『私の優しくない先輩』やアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の演出などで知られる山本寛監督が手掛ける冒険ファンタジー。本作について監督は「言いたい事は全部作品に込めました。作品を観てくださいとしか言いようがありません」と自信をのぞかせた。そして、かつてノイタミナ枠で放映されたアニメ「海月姫」に続き同枠に出演する花澤は、本作で主人公の少年と冒険の旅に出る少女ネッサ役を担当。「スタッフさん達の気合がアフレコ現場でも伝わってきて、魂を入れてみんなで頑張って作っていこうと思ってやっていますのでぜひぜひファンになってください」と本作へかける思いを語った。
また、オリジナルアニメシリーズを手掛けることについて山本監督は「原点ともいえる冒険活劇に立ち戻ることができた事はありがたいと思っています」と周囲への感謝を述べると、ストーリー原案を手掛けた作家の東浩紀氏は「今流行しているアニメとは違うものを作るんだ、という熱意に共感しました。僕の中の引き出しを全部山本さんに投げて、山本さんがそこで掴み取るものはつかみ取ってもらい話を作っていったという感じです」と山本監督の作品にかける熱い思いに揺り動かされたことを語った。
また、この日の発表会には「放浪息子」のあおきえい監督、「C」の中村健治監督、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の長井龍雪監督ら気鋭のクリエーター陣たちも出席。招待されたファンを交えた質疑応答は、予定時間を延長するほど盛り上がり、大盛況の発表会となった。
アニメ「フラクタル」は2011年1月13日からフジテレビにて24:45より放送開始