綾瀬はるか、やっぱりミステリアス美女!「わたしは末っ子気質」と冷静に自分を分析?
人気ミステリー作家・米澤穂信の小説を、映画『リング』の中田秀夫監督が映画化した『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』がブルーレイ&DVDで発売されるにあたり、ミステリアスな元OL・須和名祥子を演じた綾瀬はるかに話を聞いた。
本作は、時給11万2,000円という破格のアルバイトに応募した男女10名が、人里から隔離された施設・暗鬼館で、死と隣り合わせの壮絶な心理戦を繰り広げるサスペンス・スリラー。人を信じるのか、疑うのかがゲームを大きく左右するポイントになるが、綾瀬自身が考える勝利手段は「全員を疑うこと」だという。「疑うことのむなしさを描いた映画ではあるんですが、わたしはうっかり信じて殺されちゃいそうなので、一人で戸棚の下に一週間隠れます」と綾瀬個人の見解を明かし、のっけから映画のテーマを否定しかねない大胆発言。さらに、参加者にはそれぞれ武器が支給されるが、それについても「いざとなったら、拳銃が強いですよね。でも、誰でも撃てるものなんでしょうか……」と小首をかしげ、「(石原)さとみちゃんが劇中で持っていた武器なら、何回でも使えそう」と石原さとみ演じる関水美夜の武器を希望。天然なのか、冷静なのか、判別し難い受け答えで綾瀬ワールド全開となった。
ホリプロの50周年記念作品でもある本作には、綾瀬や石原のほかにも、藤原竜也、阿部力、武田真治、平山あや、石井正則、大野拓朗、片平なぎさ、北大路欣也といったそうそうたる豪華キャストが勢ぞろいしている。そんな中で、綾瀬が最もよく話をしたのが片平。親子といってもいいほど年が離れているが、「なぎささんおススメのいい枕があると聞いて、その使い心地の良さをずっと聞いていました」という。意外な組み合わせだが、そこには綾瀬なりの理由があるそうで、「わたし、末っ子気質なんですよね。リーダーシップを取るよりも、『早く行くよ』と引っ張ってもらうタイプなんです。だから、なぎささんとかお母さんっぽい人にピタッとくっつくというのがわたしのポジションなんです」と自己分析してみせた。
そんな綾瀬だが、「学生時代はパン屋さんやアイスクリーム屋さん、ケーキ屋さんといった甘い香り漂うお店で、においをかぎながら仕事すると幸せだろうな」と思っていたそう。同級生たちは今ごろOLになっているはずだが、女優だからこそ一般的なOLへのあこがれを感じるかといえば、「そういうあこがれはないですね」とキッパリ。清楚(せいそ)でほんわかとした雰囲気のため天然というイメージの強い彼女だが、周囲に左右されずわが道を歩む芯の強さ、そして何よりも女優という仕事に夢中な様子が垣間見えた。ミステリアスな中にもリアリティーを持たせるため、中田監督と共に恋人を殺されたかなしい過去を持った女性という裏設定を考え、役づくりに励んだという綾瀬。本作では、これまでとはひと味違った彼女の魅力が堪能できる。
映画『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』ブルーレイ&DVDは、2月23日より発売、レンタル同時開始