日本人ピアニスト・内田光子がグラミー賞受賞の快挙!
第53回グラミー賞
13日(現地時間)、第53回グラミー賞授賞式がロサンゼルスのステープルズ・センターで行われ、日本人ピアニストの内田光子が「内田光子/モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第24番」で、最優秀インストゥルメンタル・ソリスト・パフォーマンス(ウィズ・オーケストラ)を受賞する快挙を成し遂げたことがわかった。同アルバムは、2008年12月4日と5日に、クリーヴランド、セヴェランス・ホールにて、内田がクリーヴランド管弦楽団と共に行った演奏をライブ録音したもの。モーツァルトの「ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491」第1楽章から第3楽章、「ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488」第1楽章から第3楽章が収められている。
ウィーンで育った内田は、1963年ウィーンでデビュー・リサイタルを行って以来、ヨーロッパで活躍。2009年には、日本人初の大英帝国勲章「デイム」(男性のサーにあたる勲章)を授与された人物でもある。今回のグラミー賞でのベスト・インストルメンタル・ソロリスト・パフォーマンス(ウィズ・オーケストラ)受賞もまさに、「ディム」授与に次ぐ快挙といえる。第53回グラミー賞受賞のきっかけとなったアルバム「内田光子/モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第24番」は、1980年代に集中的にモーツァルトのピアノ協奏曲、ピアノ・ソナタを録音し、世界的に高い評価を受けていた内田が、20年ぶりに満を持して再録音を行ったもの。現在62歳の内田の洗練された旋律が、米国でも栄誉を授かることとなった。