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宮崎あおいが井上靖の娘役!役所広司が主演で井上靖の自叙伝的小説「わが母の記~花」映画化決定!

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井上靖=伊上洪作(いがみ・こうさく)を演じる役所広司とその娘伊上琴子(いがみことこ)を演じる宮崎あおい
井上靖=伊上洪作(いがみ・こうさく)を演じる役所広司とその娘伊上琴子(いがみことこ)を演じる宮崎あおい

 今年で没後20年となる作家・井上靖の自叙伝的小説「わが母の記~花の下・月の光・雪の面~」(講談社文芸文庫刊)が『わが母』として映画化され役所広司樹木希林宮崎あおいという豪華俳優陣の出演と、映画『クライマーズ・ハイ』の原田眞人が監督を務めることが配給元の松竹より発表された。「わが母の記~花の下・月の光・雪の面~」は国民的作家・井上靖が45年前につづった自叙伝的小説で、愛し続けること素晴らしさ、生きることの喜びを描く感動作。

 物語の舞台は昭和39年。長男であるものの、幼いころ、実母・八重に育てられていなかった小説家の役所演じる伊上洪作は、樹木演じる八重とは距離をとって暮らしていた。だが、父が亡くなり、八重の暮らしが家族の問題となる。伊上の妻と宮崎演じる3女・琴子を含む三人の娘と、伊上の妹たち家族に支えられ、伊上は自身の幼いころの記憶と、八重の思いに向き合うことになる。八重は次第に薄れてゆく記憶の中で、息子への愛を必死に確かめようとし、洪作は、そんな母を理解し、受け入れようとする。

 映画『クライマーズ・ハイ』で高い評価を得た原田監督は、50代になって井上靖の「わが母の記」を読んだという。「母校の先輩である文豪、井上靖先生の作品世界に心のふるさと『まほろば』を感ずるようになりました。主人公のイメージは最初から役所広司さんでした。以来十年、映画化に漕ぎ着け感無量です。わが母に樹木希林さん、わが娘に宮崎あおいさんという最高の配役を組むこともできました。小津やベルイマンの家族愛の映画のように、何十年を経ても愛されるまほろば映画を、伊豆から世界に発信できるようスタッフ・キャストが一丸となってがんばりたいと思います」と十年以上温めた作品であることを明かした。

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 井上靖=伊上洪作(いがみ・こうさく)を演じる役所広司は、「久々の原田監督との仕事を楽しみにしています。老いは、どのように母を変え、それを見つめる家族が、どのように変わって行くのか、心温まる家族のきずなを、心を込めて演じたいと思います」とベテラン役所の物語への深い考察を明かした。そして、息子への深い愛情を表現する、伊上八重(いがみ・やえ)役を演じる樹木希林は原田組への参加は初めてとなる。「まさかわたしのようなどこにでもある顔が映像の場に居るなど、50年前思いもしませんでした。ですから常にチョイと出てひっこむチョイ演女優を目指してきました。さてさて原田監督の作品の中にどう住めるのか。夜逃げする用意はしているんですが……」と謙虚でありながらも相変わらずユニークなコメントを寄せた。

 そして、洪作の3女・伊上琴子(いがみことこ)を演じるのは演技派女優として活躍めざましい宮崎あおい。「原田監督とお仕事させていただくのは初めてですが、監督はいろいろなお話を沢山してくださるので、一つ一つ聞き逃さないように、一生懸命お芝居をしたいと思います。また、この作品で素晴らしい方々と同じ時間を過ごせることを幸せに思います。なんだかとても楽しいことになりそうな気がしています」とベテラン俳優に囲まれ通常ならプレッシャーになる役所広司、樹木希林らとの共演を喜び、大女優の片りんをのぞかせている。

 本作は2月にクランクイン。3月中旬にクランクアップの予定で撮影はオールロケ。井上靖ゆかりの地・伊豆や東京・世田谷の自宅・井上靖邸などで撮影する。なお、井上邸は撮影終了後、北海道・旭川へ移築される。映画は2012年の公開を予定。

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