血みどろヤクザ映画特集「東映実録路線中毒」開催決定!荒々しいリアルな暴力描写にはもうヤミツキ!?
1970年代にブームを迎えた東映の実録ヤクザ映画を上映する特集「東映実録路線中毒 ANARCHY & VIOLENCE」がラピュタ阿佐ヶ谷で開催されることが明らかになった。さまざまな作品をそろえたラインアップだが、共通するのはリアルな暴力描写に血にまみれる役者たちの熱演。この春、阿佐ヶ谷に血の花が咲く!?
特集が組まれるのは、故深作欣二監督の名作映画『仁義なき戦い』が大ヒットしたことにより1970年代にブームを巻き起こした、いわゆる「実録路線」と呼ばれるヤクザ映画。一口に「実録路線」と言っても、映画『やくざと抗争 実録安藤組』のように実在の人物を題材にしたものから、映画『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』『実録外伝 大阪電撃作戦』のように在日問題を描いた異色作まで幅広い作品があるが、今回は上記の3作品の含む9作品をチョイスしている。
そうして選ばれた作品はとびっきりの上物ばかり。今なお実録路線の極北として名高い深作監督の映画『仁義の墓場』をはじめ、本特集で取り上げられるのは『極道の妻(おんな)たち』シリーズの中島貞夫、映画『男たちの大和/YAMATO』の佐藤純彌の作品で、これを逃せばまとめて観られる機会はもうないかもしれない。
往時の仁侠映画には菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫、小林旭と今や大御所となった俳優が共演しており、彼らの若々しい演技も見どころの一つ。とりわけ、「実録路線」作品の特徴として挙げられる生々しく荒々しい暴力描写は人気俳優だからといって手加減を加えられることはなく、血まみれになることも多々あり、その圧倒的な迫力には思わず目を見張ってしまうはず。
最近は主流ではなくなったヤクザ映画だが、北野武監督の映画『アウトレイジ』など1970年代の同種の作品から影響を受けている作品も多数あるのはあまり知られていないかも? そういった作品のルーツを探るといった意味でも、見逃したくない特集上映だ。
特集「東映実録路線中毒 ANARCHY & VIOLENCE」は3月5日~5月6日にラピュタ阿佐ヶ谷にて連日21時よりレイトショー上映