野猿、撤収から10年、全50曲の配信が決定!とんねるず&素人で300万枚CDセールスを記録した伝説のユニット
1997年にフジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」の番組内から生まれた素人ユニット野猿が撤収(解散)してから10年、9日よりレコチョクにて着うた(R)、着うたフルで野猿が当時リリースした全曲50曲を一気に配信することが明らかになった。
野猿は同番組内で、TBSの「うたばん」をパロディにした「ほんとの うたばん」という音楽コーナーにおいて、Kinki Kidsをモノマネをするとんねるずの後ろで踊っ ていた番組スタッフを「ジャニーズシニア」と名付けたことが発端。石橋貴明が街道沿いにある「ホテル野猿」の強烈なインパクトが記憶に残っていたことから「野猿」と命名され音楽活動を開始した。その後とんねるずの二人をメンバーに加え1998年4月29日に「Get Down」をリリース。これがオリコン初登場10位のスマッシュヒットとなり、2枚目シングル「叫び」では2位を記録、空前のヒットとなった。この勢いはとどまるところを知らず、シングル全11曲すべてオリコントップ10入り、3枚のアルバムもトップ5入りと野猿は一気にスターダムに上り詰めた。
また野猿は紅白歌合戦出場も果たし、シングル11枚、アルバム3枚あわせて300万枚の売り上げという驚異的なCDセールスを記録した。しかし2001年に、本業に専念することと、メンバーの人事異動により、番組内で人気絶頂のまま撤収(解散)を発表。解散を撤収と呼ぶのは、スタッフが番組の片付けをすることを撤収と呼ぶことに由来する。そして5月13日、代々木第一体育館で「完全撤収」ライブを行い解散に至る。解散後は各々が本業に戻り、撤収10周年経った現在も元野猿メンバーが5人「みなさんのおかげでした」スタッフとして働いている。
しかし、10年前に撤収した野猿だが、一部ファンの間ではいまだにmixiをはじめとするSNSコミュニティで復活待望論が巻き起こっており、そこに目を付けた 配信会社「レコチョク」のスタッフが「撤収10周年を機に楽曲を配信したい」との強い思いからレーベルのavex traxにオファー、撤収10年の節目に全曲配信による「野猿」復活が実現した。
今回の配信の知らせを聞いた野猿のボーカルで、現在独立してスタイリストになっている神波憲人は「みなさんゴキゲン いかがですか? ボクは元気でやってます! これからも 野猿がみなさんの心に残りますように……」とコメントを寄せ、当時も現在もナカムラ綜美所属に所属するボー カルの平山晃哉は「みなさんお元気ですか? 十年たっちまいました!!ど~しよう…!」とそれぞれ本業でがんばりつつも当時を懐かしむコメントを寄せた。