地元が被災した森三中・黒沢、被災の状況を目の当たりに「地元の有名なおさかな市場もなくなった。でもみんな支え合ってる」
第3回沖縄国際映画祭のオープニング作品『クロサワ映画2』の上映が行われ、主演の黒沢かずこ(森三中)をはじめ、光浦靖子、大久保佳代子、椿鬼奴、コン・テユ、イ・テガンらキャストと第1作に続いてメガホンを取った渡辺琢監督がレッドカーペット、舞台あいさつに登場した。
収益のすべてが東北太平洋沖地震の被災地への義援金として寄付されるチャリティーイベントとして開催される本映画祭で、オープニングとなった本作の主演女優である森三中の黒沢は、くしくも被災地の一つである茨城県出身だ。日曜日に実家のあるひたちなか市に帰り被災の状況を目の当たりにしたという黒沢は、「茨城はあまり報道では伝えられていないのですが、わたしの友人の車が水没したり、親戚の家も倒壊してしまいました。津波により、地元の有名なおさかな市場もなくなってしまいました」と地元の惨状を訴えた。いまだ断水も続く大変な状況だが、周囲の人々に助けられているようで、「車が運転できず、水も買えない母のために、近所の人が並んでお水を買ってきてくれたり、近所の井戸水でお風呂に入ったり、みんなが支え合っています。日本人だからこそできることを頑張ってやっていきたい」と決意を述べた。
映画『クロサワ映画2』は、昨年の沖縄国際映画祭で、観客の絶大な支持を得てみごとグランプリに輝いた作品の続編。パート2では、彼氏いない歴を合計すると66年になる黒沢、光浦、大久保、椿、それぞれに訪れる恋の行方をユーモラスに描く。本日の昼間には、オリエンタルラジオと共に募金活動に励んでいた黒沢ら4人の主演女優たちは、本編上映後も、劇場で募金活動を行う。(編集部・森田真帆)