震災を受け映画タイトル変更や上映中止相次ぐ 『身元不明』は『アンノウン』に
東北地方太平洋沖地震の被害を受け、ワーナー・ブラザース映画は、リーアム・ニーソン主演の映画『身元不明』のタイトルを変更し、映画『アンノウン』として公開することを発表した。本作の公開日は予定通り5月7日となっているが、ほかの配給作品には上映中止の処置をとるものもある。
リーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガーなどの豪華キャストが話題となった本作は、交通事故に遭った男が、奪われた身元を取り戻そうと奮闘するアクション・スリラー。元々の邦題は『身元不明』だったが、ワーナー・ブラザース映画は「この度の震災の被害状況を鑑み、5月7日全国公開の弊社配給作品『身元不明』のタイトルを変更させて頂くことと致しました」と発表。新タイトルは、原題『Unknown』をカタカナ読みした『アンノウン』となる。
また、すでにクリント・イーストウッド監督の映画『ヒア アフター』の公開中止を決定した同社はさらにオフィシャルホームページ上で、3月公開予定だったキャサリン・ハイグル、ジョシュ・デュアメル共演のラブコメ映画『かぞくはじめました』、4月公開予定だった映画『ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦』の上映中止も発表している。両作品の上映中止について、詳細な理由は明かされていない。
映画『アンノウン』は豪華キャストとサスペンスフルな展開が観客を惹(ひ)きつけ、全米週末興行成績では1位を獲得した作品。今は被災者にも映画を楽しむ余裕はないかもしれないが、5月の公開までには、少しでも状況が好転していることを祈りたい。
映画『アンノウン』は5月7日より新宿ピカデリーほか全国公開