伊武雅刀&小林克也「スネークマンショー」が30年ぶりに復活!還暦を過ぎた2人が今度は松尾スズキ&松たか子とテレビで大暴れ!?
1970年代から80年代にかけて放送され、その絶妙な選曲とギャグセンスでカルト的人気を博した伊武雅刀、小林克也、桑原茂一のラジオ番組「スネークマンショー」が、4月9日より「R60 スネークマンショ-」として約30年ぶりに復活する。還暦を過ぎ、今や日本を代表する俳優とDJとして知られる伊武雅刀と小林克也の2人が、「老いと死」をテーマに新たに企画したスペシャル番組だ。
約30年ぶりとなる「スネークマンショー」本格的な復活のきっかけは、伊武と小林がFM局で「久しぶりになんかやろうよ」と意気投合したこと。30年前のきっかけも、小林いわく「FM局で僕と伊武ちゃんが知り合ったこと」だそうで、そうしてスタートした本作の企画は、1年半以上前から具体的に動き始めた。あえて「R60」をタイトルに冠したことについて伊武は、「おれが決めたわけじゃないけど、ちょうど60歳をみんなが越えたから60かなって」とコメント。往時のようなラジオではなくテレビを今回選択したことも「テレビは相変わらず若者向けの番組を作ろうとしている感じがして。そういうものじゃなくて、本来は50歳以下は見てはいけない番組にしようかとも思ったんですよ」とその意図を明かした。
一方で小林は「映像にしていく作業をやり始めたら中毒になるのがわかりましたね。自分の中で描いたものが本当に映像になっちゃうんだから。なんか、恥ずかしいっていうか、独特の感覚です」と齢70にして映像、そして監督の魅力に開眼したことを告白。今回の番組では、全4回のうち伊武と小林、それに番組スタート時からのプロデューサーである桑原茂一が、それぞれ1回ずつ監督を務めており、伝説的番組の看板に寄りかかることなく、新しい挑戦を盛り込んでいるところにも注目だ。
本来は2人だけで作る予定だったが、時間的な制約などもあり、若手も積極的に登用。松尾スズキ、松たか子といった演技派俳優も今回は参加している。「スネークマンショー的な色合いからすると、色気の部分とか下ネタの部分が少ないのと、食の部分がちょっとなかったかなぁ」と振り返った伊武だったが、「そういう意味ではスネークマンショーの昔のネタみたいなものを期待している人にとっては見事に裏切ってるんじゃないかな」と新時代の「スネークマンショー」に手応えは十分だ。
試写会では自分たちのネタに笑いを漏らすこともあった伊武だが、「ネタはもっと時間があれば、30本ぐらい撮ってその中から厳選したい」とやり残しを感じている面もあるようで、もしかしたら再復活もありうる!? YMOとの共演や後世に残した影響など、どれほど語っても飽き足りない本作品。その復活劇はぜひとも自分の目で確かめてほしい。(編集部・福田麗)
「R60 スネークマンショ-」は4月9日より毎週土曜日深夜0時30分からWOWOWにて放送(全4回)