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キアヌ・リーヴスとジェームズ・カーンがタッグを組んで銀行強盗役 プロデューサーも務めたキアヌが製作経緯明かす

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(左から)キアヌ・リーヴス、マルコム・ヴェンヴィル監督、ジェームズ・カーン、ヴェラ・ファーミガ
(左から)キアヌ・リーヴス、マルコム・ヴェンヴィル監督、ジェームズ・カーン、ヴェラ・ファーミガ

 映画『スピード』や『マトリックス』シリーズなどでおなじみのキアヌ・リーヴスと、映画『ゴッドファーザー』のジェームズ・カーンがタッグを組んだ新作『ヘンリーズ・クライム(原題) / Henry's Crime』について、共演したヴェラ・ファーミガとマルコム・ヴェンヴィル監督と共に語った。

 同作は、ハリー(キアヌ・リーヴス)は、自分の車に乗せた仲間たちが犯した銀行強盗に巻き込まれ逮捕されてしまう。彼は服役中に頭脳明晰なマックス(ジェームズ・カーン)と出会い、人生の意義を見つめ直す。だが、4年の刑期を終えて出所したヘンリーは、なんと再び銀行に行き、今度は銀行強盗を自ら実行しようと計画するというコメディ作品。ヴェラ・ファーミガは、銀行の横にある劇場でアントン・チェーホフの舞台劇「桜の園」で主役を演じている女優役。マルコム・ヴェンヴィルは、前作『44・インチ・チェスト(原題) / 44 Inch Chest』でメガホンを取っている。

 今回は、主演だけでなくプロデューサーも担当したキアヌが製作経緯について「僕のプロダクション、カンパニー・フィルムズのパートナー、スティーブン・ハメルとともにこの企画を立てて、映画『ターミナル』の脚本家サーシャ・ガヴァシに持ち込んだんだ。彼はこの脚本を5年間かけて執筆して、ラッキーなことにジェームズ・カーンやヴェラ・ファーミガなどの俳優が参加してくれることになったんだ」と長年の企画であったことを明かした。

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 ヴェラ・ファーミガが演じるジュリーは、アントン・チェーホフの舞台劇で女優をしているが、ヴェラ自身はチェーホフの舞台劇の経験について「大学時代にチェーホフの舞台劇『かもめ』のニーナ役を演じたことがあって、それがこの映画まで唯一チェーホフ作品で演じた役だったの。今回のチェーホフの舞台劇は、読んでしっかり理解するだけでも大変だったわ。この戯曲は、無益、孤独、人生の苛立などが描かれ、すごく難しい舞台劇だった。これまでわたしは、いろいろなチェーホフの舞台劇を観てきて、素晴らしい作品もヒドい作品も沢山観てきたわ。ただ、今回の作品は挑戦してみる価値があると思ったの。それは、チェーホフの舞台劇をカメラの前で演じることが新鮮だったから」と述べたヴェラの役ジュリーと、銀行強盗のためにこの舞台劇に突如出演することになるキアヌの役、ハリーと恋に落ちる。

 映画内で舞台劇が扱われているが、これまで舞台や映画で影響を受けた俳優についてジェームズ・カーンは「これまで、約100作くらいの映画作品に出演して、舞台は人生でわずか8か月半くらいしかやらなかったが、やはりマーロン・ブランドは僕らにとってヒーローだった。彼がヒーロではないという俳優は嘘に決まっているよ! その他には、ロバート・デュヴァルが僕にいろいろ演技を教えてくれたね。撮影以外でも彼に学んだことも多かった。彼が素晴らしいのは、脚本の悪い映画でも、ちゃんと良い演技をしていることだ。彼は、どんな時でもベストで挑戦していて、周りもそれに影響されるようになっていくんだ」と現在72歳のジェームズは、今年だけでも数作品にかかわっている。

 映画は、ジェームズ・カーンとキアヌ・リーヴスの息の合ったコンビが繰り広げるジョークが魅力のコメディ作品。現在キアヌは、「忠臣蔵」をリメイクした映画『47Ronin(原題)』の撮影に入っているそうだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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