泉谷しげるがアキバでチャリティーライブ 政府や東電にもの申すも…メイドやコスプレイヤーにはやや照れ
17日、歌手で俳優の泉谷しげるによる東日本大震災支援イベント「アキバのチカラを結集! 泉谷しげるトーク&ライブ 日本を救え!」が秋葉原UDXで行われ、嘉門達夫、中村中と共に登場した泉谷はおなじみの毒舌を連発して会場を盛り上げつつ、ライブでは熱いステージを披露して被災地にエールを送った。
本イベントは泉谷らのほかにも、コスプレイヤーらが多数参加。会場にはメイド喫茶やチャリティー販店が設置され、さらにイベントの様子がニコニコ生放送で中継されるなど、秋葉原らしいイベントとなってい。
観客の大歓声で迎えられた泉谷は、登場するなり「朝早くからこんなに集まりやがって、バカ野郎。まだ11時だよ? こんな早くから歌いたくないよ!」と泉谷流の感謝の言葉であいさつし、早くも観客の心をつかんでみせる。会場にあふれるコスプレイヤーやメイドを見渡して「秋葉原の女の子たちがいっぱいいる中でやるのは初めてだから、どうしていいのかわからないよ」と照れつつも、還暦過ぎとは思えないパワフルなライブを披露し、アニソンやアイドルソングの聖地である秋葉原においてもその存在感を示していた。
トークショーでは、最近起こっている募金箱の盗難事件や、福島県民を「放射能がうつる」と差別する人がいる問題について糾弾。「情けない。世界では節度がある日本人と言われているがとんでもないですよ!」と斬り捨て、さらに混迷する政府や東京電力にも物申して会場の喝采(かっさい)を浴びる。だがファンサービス旺盛な泉谷は、観客を楽しませることも忘れず「節電で家が真っ暗になっている。俺は老眼だからコケちゃって、少しは点けてくれよ」と嘆いてみせると、「シャワーも2、3日に1回です……節電というより前々からですけど」とギャグを連発するなどノリノリだった。
また女性にしか見えない性同一性障害の歌手・中村との思い出話として、「酔っ払って『しげる~』って言いながらキスまでしてくれたことがあった。その日はエッチやれると思っちゃってさ!」とまさかの暴露トークを繰り広げるも、「俺はじいちゃんだけど頑張っちゃおうかなと思ったら、実は男なんだよ。びっくりしちゃった!」との爆笑トークに、会場は大盛り上がりだった。
阪神大震災発生時も積極的なチャリティー活動に取り組んできた泉谷。東日本大震災の被災者復興支援の一環として、風評被害を受けている地域の野菜などの物産展を計画中であることや、被災地で移動手段がないお年寄りのためにバスを贈ることを検討していることも明かし、できることを最大限行って被災地をサポートしようとしていることがうかがえた。(肥沼和之)
「アキバのチカラを結集! 泉谷しげるトーク&ライブ 日本を救え!」は秋葉原UDXにて本日18:00まで開催。動画配信サイト「ニコニコ動画 」ではイベント内募金会場などに設置された定点カメラにてイベントの生中継配信が行われている。また、同じく動画配信サイト「U STREAM」でも生中継配信を行っている。