阿部寛がローマ人に!上戸彩と風呂限定冒険漫画「テルマエ・ロマエ」映画化で共演決定!
「マンガ大賞2010」「第14回手塚治虫文化賞短編賞」を受賞、現在刊行中の3巻までの累計発行部数250万部を超えるヤマザキマリの同名漫画を映画化した『テルマエ・ロマエ』で、阿部寛が古代ローマ人を演じることが発表された。原作は、浴場設計のアイデアに悩みまくった挙句、日本の銭湯にタイムスリップ! 古代ローマと現代日本を風呂限定で行き来できるようになってしまった設計技師・ルシウスが、現代日本の風呂のアイデアを古代ローマに取り入れていく風呂限定冒険漫画。映画化にあたって、なんと古代ローマ人を日本人の阿部寛が演じ、ヒロインに上戸彩が抜てきされたことが発表された。上戸は漫画家を目指すキュートな日本人女性・真実を演じる。
今回、現代日本人が、古代ローマ人を演じるという原作も顔負けの奇想天外なチャレンジをすることになった阿部だが、「映像では古代ローマ人ルシウスの役を大真面目にやりたい」と役柄への真剣勝負を宣言。「日本の風呂文化と古代ローマのテルマエ文化を対比させた原作の視点が面白い。時代、国境を越えて裸の人と人との付き合いがほのぼのとしていて、なごまされるコミカルな原作だ」とイタリア人の夫を持つヤマザキマリの原作漫画を大絶賛した。一方の上戸は、阿部演じるルシウスに“平たい顔族”と称されてしまう現代日本人を演じることになったが、「古代ローマと現代日本を行き来するという設定、阿部さんの演じるルシウスが面白すぎ」と原作のシチュエーションと阿部の好演を絶賛。「私も負けないように、平たい顔族代表として真実を思いっきり演じたいと思います」と意気込みを語っている。
3月14日にローマでクランクインをした本作は、イタリア最大の映画撮影所チネチッタにある古代ローマの巨大オープンセットで撮影を敢行するなど壮大なスケールで制作が進行しているという。脚本はテレビドラマ「花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス」、映画『クローズZERO』の武藤将吾、監督はテレビドラマ「神様、もう少しだけ」「カバチタレ!」「のだめカンタービレ」などを手掛けてきた武内英樹。人気漫画の映画化には、批判が伴うのが常だが、今回の映画化には原作者のヤマザキも「正直、原作を越えてしまいそうな大作になりそうでびっくりです。阿部さんは実に見事に古代ローマ人ルシウスを演じておられ、ロケ地のイタリア人のスタッフも思わず『本物のローマ人みたいだ』とつぶやいていました」とイタリア人も阿部の古代ローマ人ぶりに驚いていたことを明かし、「本当にすごいです!!」と太鼓判を押している。クランクアップは5月上旬を予定。ルシウス以外のローマ人はいったい誰が演じるのか? 2012年、日本とローマの風呂文化を浮き彫りにするエキセントリックなコメディー映画が、スクリーンに登場するようだ。(編集部・島村幸恵)
映画『テルマエ・ロマエ』は2012年公開予定