吉本興業がチャリティーイベントをGWに実施「笑いで少しでも勇気と元気を届けられたら」
22日、新宿の吉本興業東京本部で、「チャリティーイベント『smile bazar』全貌解明!」記者会見が行われ、陣内智則、多田健二(COWCOW)、RG(レイザーラモン)、ハブ(Bコース)、ハイキングウォーキング、はんにゃほか、本イベントの出演者の一部が出席し、それぞれのネタを交じえながらコンテンツのプレゼンを行った。
本イベントは来る4月29日から5月8日までの10日間、吉本興業が表参道ヒルズ開業5周年のテーマ「SMiLE」にちなんで行うもので、東日本大震災へのチャリティーイベントとして実施。コンセプトは「100人の芸人が100万人を笑顔にし、その笑顔を日本中に届けよう」で、10日間の期間中に、100人を超える芸人たちがお笑いイベントなどに出演する予定だ。よしもとのデジタルコンテンツを活用した新しい笑いの可能性を追求する体験型アトラクションも設置される予定となっている。
会見のMCを担当した陣内は「僕たち吉本の芸人は、日本を明るくするために『smile bazar』で笑顔になっていただいて、それを被災地へ届けることができればと思っています。僕たちのできる笑いで少しでも勇気と元気を届けられたら」とコメント。そして「『こんな時期にお笑いなんて不謹慎なのでは』という声には?」という質問にも、被災地の宮城出身であるパンサーの尾形貴弘が「実際に被災地に行って両親に会ったんですが、むしろあっちの方が明るいんですよ。そのとき、お笑いって本当に元気になれるんだと思いました」と語るなど、こんな時だからこそ笑いで日本を元気にしたいという決意を感じさせた。
その意気込みどおり、会見ではそれぞれのイベントコンテンツを明るく楽しく、ギャグを交えて紹介。RGは自身の持ちネタ「市川AB蔵」と掛けて、「(本物の)市川海老蔵がスマイルバザールで復帰します!」とぶちまけ海老蔵ばりの「にらみ」を披露したものの、周囲からは「ねーよ」と突っ込みを受けて会場は爆笑。さらに「マスコミの皆さんも、ワム!の『ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ』好きですよね!」と呼びかけながら、フィンガースナップと共に「smile bazarあるある」を披露。「ウェイク・ミー・アップ、ビフォー・ユー・ゴーゴー、smile bazarあるあるを早く言いたい~よ」と歌いながらさんざんじらした後に、「記者会見を外でやりがち~」と屋外で行われた今回の会見についての身もふたもないあるあるネタで会場を失笑させた。
このイベントでは本会場から東日本大震災の被災地へ「エール」を届けるほか、会場内に設置された募金箱に集まった来場者の善意は、日本赤十字社を通じて義援金として寄付される。3月末に行われた第3回沖縄国際映画祭では笑いとチャリティーを融合させた大型イベントを実現させ、1,804万9,189円の義援金を寄付した吉本興業。この困難の時代に、あえて「笑い」で日本にエールを送ろうという趣旨の本イベントに期待が集まる。(取材・文:壬生智裕)
チャリティーイベント「smile bazar」は4月29日から5月8日まで、表参道ヒルズ本館B3Fスペース オーにて開催予定