ディカプリオ、人気ハードボイルド小説の主人公に?『ボーン』シリーズのポール・グリーングラス監督も参加か
レオナルド・ディカプリオが、人気ハードボイルド小説の主人公「トラヴィス・マッギー」を演じるかもしれないとDeadline.comが報じている。本作は元々オリヴァー・ストーンが監督すると見られていたが、ここへ来て、映画『ブラディ・サンデー』『ボーン』シリーズのポール・グリーングラスが最有力候補に挙がっている。
ポール・グリーングラス監督最新映画『グリーン・ゾーン』場面写真
映画化が企画されているのは、ジョン・D・マクドナルドの小説「濃紺のさよなら」。無免許私立探偵トラヴィス・マッギーを主人公にしたシリーズの第1作であり、女に弱いプレイボーイでありながら失敗した仕事の報酬は受け取らないという硬派なトラヴィスの活躍が見どころのハードボイルド作品だ。原作シリーズは1963年に発表されるやいなやベストセラーになり、日本でも早川書房から邦訳が出版されている。ディカプリオは本作にプロデューサーとして参加することが決定しているだけでなく、主人公トラヴィスを演じることにも意欲的だ。
当初はストーン監督がメガホンを取ると見込まれていた本作だが、別のプロジェクトとの兼ね合いもあり、グリーングラス監督が急浮上。グリーングラス監督は、マーティン・ルーサー・キング(キング牧師)暗殺事件を題材にした次回作の映画『メンフィス(仮)/ Memphis』の製作が延期になったこともあり、今のところは最有力と見られているようだ。
ディカプリオは現在、クリント・イーストウッド監督の映画『ジェイ・エドガー(原題)/ J. Edgar』の撮影中であり、その後にもバズ・リーマン監督がスコット・フィッツジェラルドの小説を再実写化する映画『グレート・ギャツビー』の撮影が控えている。Deadline.comによると、もしもディカプリオが本作の主演とグリーングラス監督とタッグを組むことにこだわるのであれば、撮影開始は2012年ごろまでずれ込むことも考えられる。社会派エンターテインメント作品には定評のあるグリーングラス監督は本作にはぴったりの人材かと思われるが、果たして? 続報が待たれるところだ。(編集部・福田麗)