河村隆一、人気声優の平野綾と「キスします」宣言!?男女の愛憎を描いた「嵐が丘」ではラブシーン披露もあり？

　歌手・俳優として活躍する河村隆一が9日、主演のヒースクリフ役を務めるミュージカル「嵐が丘」の劇中歌のレコーディングを都内スタジオで行い、ヒロイン・キャサリン役をダブルキャストで演じる声優の平野綾と元モーニング娘。の安倍なつみ、そしてエドガー役の俳優・山崎育三郎との初顔合わせを行った。

　同作はエミリー・ブロンテの同名小説を原作に、孤児ヒースクリフの愛と復しゅうを描いた物語で、河村にとっては米倉涼子と共演した「CＨICAGO」に続くミュージカル出演。出演にあたっては、「ライブは自分の人生だと思いますが、舞台では自分の気持ちは白紙にして、ヒースクリフなら、こういう感情ならどういう歌い方をしただろうか、考えていきたいです」と歌手としてではなく、役者としての意気込みを語った。

　今回は、恋人役のキャサリンがダブルキャストという変則的な形態での公演となるが、河村は「2人が違う芝居や歌をしてくださることで、自分が変化していくことを楽しみにしています。ダブルキャストで最後まで緊張感の途切れない舞台になるのではないかと思います」と期待に胸を膨らませている様子。また、キャサリン演じる平野と安倍の共通点については「本音はどこにあるんだろうってところかな」とミステリアスな面を指摘するなど、初対面にもかかわらず的確な観察眼を披露。これには2人ともびっくりしたらしく、「(モーニング娘。の)メンバーにも言われていたけど、河村さんにも言われました」と安倍が感心する一方で、平野は「わたしもよく人から何考えているか、わからないって言われます。今日お会いしたばかりなのにそこまで見抜かれていたのはくやしいですけど、その分舞台で翻弄（ほんろう）したいです」と早くも舞台での逆襲を誓っていた。

　その平野は、本作がミュージカル初挑戦。取材では、舞台の先輩である河村に「キスシーンのときは本当にキスはするんですか？」と思わずドキリとするような質問を投げ掛けるも、河村は「表向きはします」とまったく動じず。舞台上でラブシーンが行われることをうかがわせ、ファンの期待をあおった。

　同作は名作古典「嵐が丘」のミュージカル化。演出には日本演劇界を代表する劇団・文学座の西川信廣、脚本には自身が主宰する劇団・自転車キンクリートなど幅広く活躍する飯島早苗。そして音楽には「冬のソナタ」の倉本裕基が参加し、男女の愛憎を掘り下げたオリジナルミュージカルとなっている。（取材・文：中村好伸）

ミュージカル「嵐が丘」は7月6日～24日まで赤坂ACTシアターにて上演