仙台近郊でオールロケを行った映画『アサシン』のチャリティイベントにW主演の馬場良馬、久保田悠来が登場
15日、映画『アサシン』東北地方太平洋沖地震チャリティーイベントが、品川・六行会ホールで開催され、ダブル主演を務めた馬場良馬、久保田悠来、高野八誠、岩田さゆり、原作者の新堂冬樹、主題歌を担当したSindyが登場。映画撮影の舞台となった宮城県仙台市近郊の地域の被災者の方々に向け、思いを届けた。
昨年11月、本作の撮影は宮城県仙台市近郊で行われた。杜の都・仙台を舞台にした街並みの美しさと激しいアクションが注目の「ジャパニーズ・ノワール」。その世界観の中心をなしている地域が、3月11日、地震と津波により甚大な被害に見舞われた。美しい景色や人々への一日も早い復興を祈る気持ちは、この映画に携わった人全ての共通の思いである。
そんな中、開催されたチャリティーイベントは、撮影秘話や、本編映像の一部公開、主題歌「ヒロイン」を歌うSindyのスペシャルライブ、握手会など、大いに盛り上がった。イベント終了後に行われた会見では「テレビ中継などで、撮影した地域が被災しているのを見て、すごく心配していました。スタッフをはじめ出演者みんなが同じ思いを持って、今日のイベントを開催することができました。でも今日だけじゃなく、秋の公開まで長期的に何かができれば……」と馬場が思いを語ると、隣の久保田も大きくうなずき「こういう形で協力することができて良かったです」と撮影時にいろいろ協力してもらったという仙台の方々へエールを送った。
また、日本ではジャンルとして少ないノワール作品を手がけた小原剛監督は「人の心の光と影のような繊細さがアジア映画の魅力。そういう映画をずっと作りたいと思っていた」と心境を語ると、原作者の新堂も「映像を見ましたが、上質なノワール作品に仕上がっています」と出来に太鼓判。アクション映画初挑戦の馬場も「監督が分かりやすくアクション指導をしてくれたので、(アクションの)楽しさが分かったし、暗殺者としての心理描写も丁寧に描かれているので、楽しめると思います」と作品を力強くアピールした。
同イベントの入場料およびホワイトバンド等による収益は、会場使用代を除いた全ての金額が、仙台・河北新報社を通じて義援金として寄付される。
本作は、新堂冬樹の同名小説を映画『ゴスロリ処刑人』などの小原剛監督が映画化。仙台を舞台に、過酷な運命と純愛が描かれた切なくも激しいアクション映画だ。(磯部正和)
映画『アサシン』は2011年秋公開予定