尾木ママ、魔女ママに!? 被災地の子どもたちには「そばにいて話を聴いてあげることが大切」とケアの重要性を主張
お姉キャラとして人気の尾木ママこと教育評論家の尾木直樹が26日、映画『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』の親善大使就任式に魔女姿で出席し、被災地の子どもたちをサポートすることの重要性を訴えた。
本作は、どこからともなく現れた魔法使いナニー・マクフィーが、わんぱくで手の付けられない子どもたちと独自のレッスンを介して向き合うファミリー映画。本作にちなんで子ブタのモモを抱いて出席した尾木は、「孫も抱いたことないのに先にモモちゃんを抱いちゃった。うふふ」と笑みを浮かべながら、本作の内容に教育評論家として太鼓判を押すと、「今の日本にとって、震災の後の復興に大切なことを全部教えてくれているよ」とアピールした。
尾木は、被災地の親子について言及。子どもたちの精神状態に震災の影響が出てきているのではないかと心配すると、「子どもたちの中には前向きに生きるパワーが秘められています。親御さんたちは、それが存分に発揮できるような環境の整備や、心の受け皿になってあげるというだけでいいと思うんですよ」と自身の教育論を展開すると、「何もわたしたちが引っ張り上げなくてもいいの。支えてあげて、『つらいことを聴くよ』『そばにいるんだよ』という存在であることを示すのが大切」とつらいときだからこそ、子どもたちのそばにいることの大切さを説いた。
その後、親善大使の公務としてポスターにサインをするなどの仕事をこなした尾木。本作に登場するナニー・マクフィーのように、もしも魔法が使えたら何をするかということについては、「子どもをしかったりしないで、どういうふうに成長させることができるかには秘けつがあるんです。これを、つえをトンと突くだけでお配りできたらいいな」と子育てに悩むママたちへの配慮を見せた。
映画『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』は、不思議な魔法使いナニー・マクフィーが活躍するファンタジー・シリーズの第2作。戦時下のイギリスを舞台に、5人のわんぱくな子どもたちに助け合いと思いやりの気持ちをナニー・マクフィーが教える、家族で楽しめる作品だ。ファンタジーならではの奇想天外なビジュアルと感動のラストにも注目だ。(取材・文:中村好伸)
映画『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』は7月2日より有楽町スバル座ほか全国公開