佐藤隆太、サッカー世界最高峰レアル・マドリード監督のドキュメンタリー番組ナレーションに挑戦
スペインのプロサッカーリーグ「リーガ・エスパニョーラ」で、レアル・マドリードを率いるジョゼ・モウリーニョ監督。プロサッカー選手としての経験がゼロにも関わらず多数のタイトルを獲得し、世界最高の監督と称される同氏の成功哲学に迫ったWOWOWのドキュメンタリー番組「王者の資質」で、ナレーターを務めた俳優の佐藤隆太が見どころを語った。
モウリーニョ監督は「わたしはスペシャル・ワン(特別な存在)だ」と公言するなど、そのビッグマウスぶりがメディアの反感を買うことがあるが、必ず結果を出して有言実行している。佐藤自身も「『ROOKIES』の川藤を演じたい」と公言し続けて実現させるなど、有言実行を信条としているが、「年を取ったり同じ仕事を続けていたりすると、そのスタンスが崩れてしまうことがある。実際に口に出して目標に向かっていくことの大切さをあらためて教わりました」と刺激になったことを明かした。また役者としても、一児の父としても学ぶことは大きかったようで「周りにどう言われようが、『これが最高だ』と思えるだけの自信は持っていなかった。役者としてもそうだが、大事なことは胸を張って言える父親になりたいと思います」とさらなるステップアップの糧となったようだった。
「ROOKIES」シリーズや映画『ガチ☆ボーイ』など、スポーツの世界を舞台にした作品に多く出演している佐藤は、もしモウリーニョ監督の自伝が映画化されるとしたら「絶対やりたいです! 実は番組映像を見ながら、『この人の役をやりたい!』と思っていたんです。(『ROOKIES』で不良少年たちを率いた)川藤とは全然違った佇まいですしね」とノリノリの様子。すっかりモウリーニョ監督の魅力に取りつかれているようだった。一方で、現在役者として活躍中の佐藤は、サッカーでいうと選手にあたるが、ゆくゆくは監督になりたい気持ちがあるのだろうか? その質問に「それはずっとありますね。学生時代に作った自主映画で監督をしたことがありましたし、死ぬまでに一本取れたらいいなって思います」と目を輝かせて即答する。だが指導者のタイプとしては、モウリーニョ監督とは正反対だそうで「きっと『何もわからないのでよろしくお願いします』とめっちゃ低姿勢ですね。お客さんもちょっとだけでも入ってもらえればいい。『(興行収入が)50億円いくよ』とか絶対言えないです」と謙虚(けんきょ)な姿勢でジョーク混じりにコメントした。
子どもの頃からずっと野球を続けてきた佐藤は、サッカーはあまり詳しくなかったそうだが、収録を通じてその魅力に目覚めたのだそう。これからはサッカーも応援したいと語りつつ、番組の見どころとして「サッカーとはまったく違う仕事をされている方も勇気づけられて、やる気が満ち溢れます。ジャッキー・チェンの映画を観た後にアクションをしてしまうのと同じで、力をもらえます!」と佐藤らしいユニークな言葉で番組のPRを行った。(肥沼和之)
WOWOWノンフィクションW「王者の資質」は5月30日22時より放映