東日本大震災からの復興を描くドキュメンタリー映画が製作開始 子どもの姿を通して石巻市などを描く
東日本大震災で被災した宮城県石巻市を舞台にしたドキュメンタリー映画『宮城からの報告~こども・学校・地域』が製作されることが明らかになった。本作は短編3部作と本編から成る作品で、早ければ今年11月から順次公開していき、本編は来年秋の公開を予定しているという。監督を務めるのは、阪神・淡路大震災からの復興を描いた映画『阪神大震災 再生の日々を生きる』の青池憲司。
本作は、子どもたちの姿を通して、東日本大震災の被災地である石巻市、東松島市、女川町の復興の様子を描いたもので、青池監督は6月より石巻市に住み込んで撮影に専念する予定。作品は短編3部作に本編という構成で、短編は早ければ今年11月から順次公開していく。本編の公開は来年の秋ごろを予定。製作費はすべて寄付などで集めるといい、5月29日には石巻市内で製作委員会の発足会が行われた。
青池監督は、阪神・淡路大震災から復興する町を4年3か月という長い年月にわたって追ったドキュメンタリー映画『阪神大震災 再生の日々を生きる』を2000年に発表。この作品は台湾国際ドキュメンタリー映画祭正式招待作品になるなど高い評価を得ている。それだけに、東日本大震災を題材にした本作も、未曾有の大災害からの復興の歩みを後世に残すものとして期待が懸かっている。(編集部・福田麗)