3D版映画『はやぶさ』は藤原竜也が主演!イオンエンジンを担当する新米エンジニア役!!
各配給会社がこれ以上ない豪華な顔ぶれをそろえ映画化を発表してきた小惑星探査機はやぶさを題材とした映画の中で、沈黙を貫いてきた国内大手配給会社・松竹が手掛ける映画『おかえり、はやぶさ』に、藤原竜也が主演することが発表された。かねてから全編3Dでの製作を打ち出していた本作で藤原が演じるのは、JAXA(宇宙科学研究所)勤務の新米エンジニア・大橋健人。その父親役に三浦友和、同僚の理学博士に杏を迎え、はやぶさ帰還の鍵を握ったイオンエンジンの開発に携わった新米エンジニアを主人公に、昨年小惑星「イトカワ」に着陸し、微粒子を持ち帰るという偉業を成し遂げたはやぶさの軌跡、そこに携わった父子のきずなの物語を描くという。
全編を3Dで製作する本作では、宇宙空間を孤独に航行するはやぶさの姿など、3Dで作り上げられる映像世界に期待。藤原、杏、三浦という布陣も、竹内結子がJAXAの若き研究生を演じる『はやぶさ/HAYABUSA』(20世紀フォックス配給)、渡辺謙がはやぶさのプロジェクト・マネージャーを演じる『小惑星探査機 はやぶさ -遥かなる帰還-(仮題)』(東映配給)に引けを取らず、三つ巴の“はやぶさ映画”のラインナップが整ったと言える。
大役を任された藤原は「たくさんの奇跡を起こして生還し、日本国中に感動を呼んだ『はやぶさ』、このテーマを題材とした映画に参加できて大変うれしく思います。スタッフ・キャストの皆さんといい緊張感の中で互いに協力し合って、日本を元気にさせるような温かい作品を届けられるよう精一杯頑張ります」と意気込みを語っている。また、父・渡辺謙と“はやぶさ映画”対決となった杏は、「この映画を通して、あこがれていた宇宙に、それもはやぶさというヒーローに携わることができて、とても感激しています。はやぶさの華やかな活躍の舞台裏のエピソードを、一つ一つ噛み締めて演じていけたらと思います」とコメントしている。
『おかえり、はやぶさ』では、藤原演じるはやぶさのイオンエンジン開発担当の新米エンジニア・健人が、はやぶさの帰還を願う中で、三浦演じる火星探査機のぞみプロジェクトに失敗してから自らを責め続ける父親・伊佐夫とのきずなを見つめ直していく姿を描く。三浦は「宇宙にあまり興味がない方々にも楽しんでいただける作品になればと思います」、メガホンを取る本木克英監督は「『はやぶさ』帰還の感動に加えて、日本の宇宙開発のこれまでとこれから、先端的科学技術者たちの人間的な側面にも踏み込んだ、3Dエンタテイメントにしたい」とそれぞれ本作に懸ける思いを語っている。本作が公開されるのは、東日本大震災から丸1年となる2012年3月。はやぶさが再び日本に感動を届け、希望を与えてくれることだろう。(編集部・島村幸恵)
映画『おかえり、はやぶさ』は2012年3月全国公開