故・今敏監督の回顧展開催決定!アニメーション作品のために制作したイラストレーションなど展示
昨年8月24日にすい臓ガンにより46歳の若さで亡くなった今敏監督の回顧展「千年の土産」が、東京・新宿眼科画廊にて開催されることがわかった。今監督の生前、2008年に監督デビュー10周年を記念して、今敏監督展覧会「十年の土産」を開催していた同画廊。同じ場所で再び開催されることとなった今敏監督回顧展「千年の土産」は、8月12日から今監督の一周忌となる24日まで開催されるという。
1997年、初監督作品となる映画『PERFECT BLUE パーフェクト ブルー』がベルリン国際映画祭の招待作品となった後、映画『千年女優』はドリームワークスにより世界配給。映画『パプリカ』では、第63回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されるなど、日本アニメーション映画界を牽引(けんいん)してきた今監督。回顧展「千年の土産」では、今監督がアニメーション作品のために制作したイラストレーション、監督デビュー以前に描いた漫画作品の原画、私的なスケッチなどが展示される予定だ。
また同展では、今監督が病床でパソコンを使い、自ら絵画作品をセレクトし、データの整理、修正を行ったという画集BOXを100セット先行販売。画集BOXには、各作品の制作意図、手法や技法、制作時の思い出などがつづられた今監督自身による解説もついているという。
2008年、本人が主催する“道楽イベント”として、同画廊で映画のために制作した版権イラスト、スケッチ、私的なイラストなどを展示した今監督。その2年後に今監督が亡くなるとは、誰も想像できなかった。今年新たに開催される「千年の土産」で、今監督の功績を思い返してみるのもよいかもしれない。
今敏監督回顧展「千年の土産」は新宿眼科画廊にて8月12日から24日まで開催(12:00から20:00まで※18日(木)は休廊、初日(12日)は18:00まで、最終日は17:00まで、入場料無料)