ディズニー『ピノキオ』、米タイム誌が選ぶ歴代アニメ映画トップに!日本からは『千と千尋の神隠し』『AKIRA』『パプリカ』がランクイン
米タイム誌が選んだアニメーション映画のオールタイムベストが発表され、ディズニーの1940年の映画『ピノキオ』が見事1位に輝いた。2位は映画『ウォーリー』で、日本勢ではアカデミー賞を受賞したスタジオジブリの映画『千と千尋の神隠し』が5位で最高位だった。ほかには『AKIRA』『パプリカ』がランクインしている。
これまでにも多くのオールタイムベストリストを発表してきた米タイム誌が今回発表したのは映画評論家リチャード・コーリスが選んだ歴代長編アニメーション映画トップ25。見事1位に輝いたのは半世紀以上も前に製作されたディズニーの映画『ピノキオ』だ。1883年に発表された物語を基に、当時の先進的な映像技術を駆使した同作はアニメーション界に革新をもたらしたとリチャードは1位に選んだ理由を明かしている。
3作がランクインした日本勢の中で最高位となる5位となったのは映画『千と千尋の神隠し』。リチャードは、本作を「宮崎駿の最高傑作だ」と絶賛すると、本作のヒロイン・千尋を「不思議の国のアリス」のアリスや「オズの魔法使い」のドロシーの系譜に連なるキャラクターだと分析。ディズニーやドリームワークスの作品とはまた違った魅力を持った、「まるで喜多川歌麿の浮世絵のような作品」だと説明している。ほかに日本作品では17位にハリウッド実写化が企画されている映画『AKIRA』が、20位に故今敏監督の映画『パプリカ』がランクイン。前者は「壮大でありながら、独特のビジョンを持った作品」、後者は「現代のメディアをテーマに、アニメーションの力を駆使して一つの命題を描き切った作品」といった評価をそれぞれ受けている。
ディズニーは1位の『ピノキオ』をはじめとして、4位に『ダンボ』、10位に『リトル・マーメイド』、13位に『白雪姫』、18位に『ライオン・キング』、19位に『塔の上のラプンツェル』と最多の6作品がランクイン。そのほかにもディズニー/ピクサー作品が、『ウォーリー』(2位)、『カールじいさんの空飛ぶ家』(7位)、『ファインディング・ニモ』(9位)とトップ10の3作を含めて、『トイ・ストーリー3』『トイ・ストーリー』(11位、12位)がランクインを果たしており、ディズニーブランドの圧倒的な信頼感を感じさせた。ほかには映画『サウスパーク/無修正映画版』が6位に、『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』が15位に、まもなく続編が日本公開される映画『カンフー・パンダ』が21位にランクインしている。(編集部・福田麗)