パク・ヨンハさんの命日にファン集う 過去に共演した大内厚雄、「優しい方だった」と故人を偲ぶ
昨年の6月30日に亡くなった故パク・ヨンハさんの命日となる30日、生前最後のボランティア活動の姿を収めたドキュメンタリー「美しい青年パク・ヨンハの最後の願い」と2009年の主演映画『作戦 THE SCAM』の2本の上映がシネマート六本木で行われ、生前のパク・ヨンハさんと過去にテレビドラマで共演した、演劇集団キャラメルボックスに所属する俳優で演出家の大内厚雄が上映前に故人を偲ぶトークショーを行った。
この日のゲストとなった大内は、2009年の11月から12月まで放送されていた日本のテレビドラマ「Xmasの奇蹟」でパク・ヨンハさんと共演。パク・ヨンハさんは同ドラマに本人役で出演したほか、主題歌「最愛のひと」も担当した。大内は当時を振り返り「共演する当日、パク・ヨンハさんのお付きの人がすごく多くて、現場はいつもの倍の人数になっていました。本人の髪の毛がちょっとでも乱れると、スタイリストさんが飛んできてすぐ直す。笑顔がステキで、自分もこういう笑顔だったら人生変わったのにと思いました。僕が笑顔になると、何か企んでいるように思われるから(笑)」とユーモラスに思い出を語ってファンを笑わせた。
実際に接したときの印象については「礼儀正しく、非常に穏やかな、優しい雰囲気の方でした。日本人の監督には日本語で答えていたし、僕との雑談にも日本語でにこやかに話してくれました」と好印象だったことを明かした。続けて「だから、訃報を知ったときは『あんなに人当たりのいい方が……』と大きなギャップを感じました。今後も日本の作品に出演するだろうと思っていたし、また共演したかったですね」とパク・ヨンハさんの早すぎる死を悼んでいた。
また、この日イベントが行われた会場には、パク・ヨンハさんに向けた献花台とメッセージボードが用意され、ファンからたくさんの花とメッセージが寄せられていた。現在、パク・ヨンハさんを追悼するため韓国を訪問しているファンも多数いるそうで、今もなお日本で根強い人気があることがうかがえた。
「美しい青年パク・ヨンハの最後の願い」はヨンハさんがアフリカのチャドに学校を建てるための募金活動や、現地の子どもたちとの交流を精力的に行う姿など生前最後のボランティア活動を記録したドキュメンタリー。後に映画『作戦 THE SCAM』で共演したパク・ヒスンがチャドを訪問し、学校の完成を見ることなく亡くなったパク・ヨンハさんの名前を冠したYONAスクール開校を見届けたときの映像も加わっている。(古河優)
DVD「美しい青年パク・ヨンハの最後の願い」はエスピーオーより発売中(税込み:6,090円)
「美しい青年パク・ヨンハの最後の願い」『作戦 THE SCAM』は7月8日までシネマート六本木で、7月1日までシネマート心斎橋にて上映中(※モーニングショー)