長澤まさみ、大好きなジブリ作品初出演に大喜び!きっかけは、藤岡藤巻の推薦!
4日、スタジオジブリ最新作の映画『コクリコ坂から』の完成舞台あいさつが横浜の神奈川県民ホールで行われ、手嶌葵が満員の客席を前に主題歌「さよならの夏~コクリコの坂から~」を披露したほか、主人公・海の声を担当した長澤まさみが「ジブリの大ファンなので今回の起用はうれしい」など喜びを語った。ほかに声の出演をした岡田准一、宮崎吾朗監督、プロデューサーの鈴木敏夫が登壇した。
この日、スモークと共にステージに登場した手嶌はギターの伴奏に合わせ、透きとおる心のこもった歌声を披露。集まった2,000人を超える観客からはため息がもれた。手嶌は「前作『ゲド戦記』で吾朗監督と一緒に幸せなデビューをかざることができました。またこうやってお仕事が一緒にできることをうれしく思います」とやわらかい声であいさつ。主題歌について宮崎監督は「この映画にふさわしい主題歌になった。収録の日はスタジオに集まった皆が感動していた。また収録日が震災の前日ということもあり自分の人生でも大事な曲になった」と曲の出来に満足げな様子だった。
一方、長編アニメの声優デビューがジブリ作品となった長澤は「わたし自身ジブリ作品が大好きだったので、声優の仕事をいただいたときはすごくびっくりしました。そして、次の瞬間には頑張りたいと思いました」とオファーを受けたときの喜びを興奮気味に述べながら、すぐに「監督や鈴木プロデューサーからは、(収録で)だいぶしごかれましたけど」と語ってお茶目な笑顔をのぞかせ会場を和ませた。さらに、演じた役柄についてふれながら「素直で誠実でまっすぐな女の子を演じました。心にジーンとくる作品になっています。それぞれの声優さんも個性豊かで登場人物が生き生きしているところを観て楽しんでもらいたい」と作品をアピールした。
また、鈴木プロデューサーから「『崖の上のポニョ』で主題歌を歌った、大橋のぞみちゃんの後ろで歌っていた(藤岡)藤巻っておぼえていますか。実は彼らからまさみちゃんを薦められたんです」と長澤の起用について意外な経緯が明されると観客からは驚きの声が上がった。
さらにこの日は、長澤の話す前には客席からの掛け声があり、自分にはないことに岡田が不満をもらすと、これに応えた客席から声援が送られるシーンも。これに岡田は「空気を読んでもらってありがとう」とコメントし観客を笑わせてた。
『コクリコ坂から』は高度経済成長に沸く昭和の横浜でひょんなことから惹かれ合う高校生の少女・海と少年・俊の青春を描いたヒューマンドラマ。主人公たちの出自からその出会いの運命ともいえる謎が明らかになっていく。少女漫画雑誌「なかよし」で80年代に連載された同名漫画が原作。(取材・池田敬輔)
映画『コクリコ坂から』は7月16日より東宝系にて全国公開