チャン・イーモウの秘蔵っ子、ショーン・ドウ 正統派イケメンの素顔はワイルドな肉食系!?
『HERO』『LOVERS』などで知られるアジアの巨匠チャン・イーモウ監督の最新作『サンザシの樹の下で』で主役に抜てきされた期待のイケメン俳優ショーン・ドウがインタビューに応じ、「女性には積極的にアプローチします!」と意外にもワイルドな素顔を明かした。
『サンザシの樹の下で』は、中国で300万部を売り上げたベストセラー小説が原作の純愛ストーリー。これまで、コン・リー、チャン・ツィイーらを発掘したチャン・イーモウ監督が、本作で起用して話題を集めたショーン・ドウは、182センチのスラリとした長身と、切れ長の瞳が印象的な正統派の二枚目だ。劇中では1970年代初頭の中国の若者をリアルに演じているが、その素顔は10代をカナダで過ごし、流ちょうな英語を話す現代的な好青年。オーディションでイーモウ監督に見いだされるまで、ほとんど無名の存在だった彼は、「まさか自分が主演するなんて思ってもいなかったので、飛び上がるほどうれしかったです!」と当時を振り返る。そして、「イーモウ監督の作品はいつも大きな注目を集めるので、僕の人生も大きく変わりました。いくつもの扉が開いたような気がしています」とシンデレラ・ボーイの心境を感慨深げに語った。
そんなショーンが今回演じたスンは、愛する女性に献身的に尽くす、騎士道精神あふれる青年。まさに、世の女性たちにとって理想的な恋人だ。「スンは相手から見返りを求めずに、自分が愛することで幸せを感じられる人なんです。残念ですが、僕とはちょっと違います(笑)。もちろん、そんな男になれたらいいですけどね」と語るショーン。ちなみに、理想のタイプの女性は、「節度を守れて親を大切にする人」なんだとか。見た目も考え方も古風なところがある彼だが、「好きになった女性には自分から積極的にアプローチします!」と大胆発言。さらに、「僕は草食系じゃないですよ。肉も大好きですから!」とちゃめっ気タップリな笑顔を見せた。
カナダにいたころは、ヘアスタイリストとして仕事をしていたという異色の経歴を持つショーンは、「もしも俳優になっていなかったら、ずっとヘアスタイリストとして働いていたかもしれません。でも、今はいい意味で社会に影響を与えられる俳優になりたいです!」と将来の展望を熱く語る。イーモウ監督の次回作『金陵十三釵 / Nanjing Heroes』への出演も決定し、クリスチャン・ベイルと共演を果たすことになるアジアの新星ショーン・ドウから、ますます目が離せない。(取材・文:斉藤由紀子)
映画『サンザシの樹の下で』は7月9日より新宿ピカデリーほか全国ロードショー