『SUPER 8』が2週連続で首位!夏休みを前に『アンパンマン』などのアニメ作品も好調な成績でランクイン!
映画週末興行成績
7月に入り、いよいよ夏興行も本番を迎えた中で発表された今週の国内映画ランキングは『SUPER 8/スーパーエイト』が2週連続で首位を獲得、土日の動員が15万3,876人、興収が2億441万6,000円を記録するなど、その勢いはまだまだとどまるところを知らない。公開10日間の累計成績は動員74万8,748人、興収が9億2,488万4,300円。大人から若者、親子連れと幅広い層に支えられているようで、リピーターも続出している模様。この動きがこれからどのように広がっていくか楽しみだ。
2位の『アンダルシア 女神の報復』は同順位をキープ。週末2日間の成績は動員が13万3,306人、興収が1億6,887万6,300円と好調さをキープ。さらに7月3日までの9日間では、累計動員が63万6,678人、累計興収が7億5,351万5,100円という結果になった。そして3位は『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』でこちらも同順位をキープした。
そして4位には『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』が初登場。全国90スクリーンでの小規模公開ながら、初日2日間で動員10万7,975人、興収1億4,503万3,800円を記録。劇場では、原作者の荒川弘が特別に描き下ろしたスペシャルコミックス「鋼の錬金術師 第11.5巻 ~旅立ちの前に~」を先着来場者特典としてプレゼント。昨年に連載を終了した「鋼の錬金術師」の新たなエピソードを収録するという貴重な内容であったことも、本作のヒットを後押ししたと思われる。
5位は浅野忠信のハリウッド進出作『マイティ・ソー』が初登場ランクイン。初日2日間の成績は、動員が8万5,342人、興収1億2,991万2,400円という結果になった。そして6位は、先週の23位からのジャンプアップとなった『小川の辺』がベストテン入り。6月18日から原作者の藤沢周平の出身地である山形県で先行公開されており、7月2日からは全国228スクリーンに拡大公開。土日2日間で動員6万7,362人、興収7,302万4,800円。山形の先行公開分を合わせると、累計動員が8万8,946人、累計興収が9,588万3,000円となっている。7位の『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』、8位の『パラダイス・キス』はそれぞれ3ランクダウンとなった。
9位には『それいけ!アンパンマン すくえ!ココリンと奇跡の星』が初登場。全国132スクリーンで上映され、初日2日間成績は動員3万8,186人、興収4,371万3,600円となった。これは劇場版「アンパンマン」史上、歴代2位という好成績であり、前売り券の販売数も前年比で283パーセントだったという。震災後の被災地で聴きたい歌として「アンパンマンのマーチ」がしばしば挙げられたことにより、注目度がアップしたと考えられる。また、今年は昨年に比べて封切館数を20館ほど絞り、夏休み後半になって東北地方や広島、宮崎などで上映を行うというスタイルを敢行。息の長い興行で、歴代最高の興収を狙いたいとしている。
10位は、公開4週目となる『星守る犬』が4ランクダウン。累計動員は65万6,460人、累計興収は7億5,466万6,590円となった。公開5週目の『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』も4ランクダウンで、惜しくも圏外に。累計動員は66万3,046人、累計興収は8億995万9,750円という結果になった。
今週末は『アイ・アム・ナンバー4』『サンザシの樹の下で』『ちいさな哲学者たち』『海洋天堂』『陰謀の代償』『ブラックスクール/裏黒(RIGURO)』などが上映予定となっている。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)