安藤政信、裸体に背骨のタトゥー!4年ぶりの日本映画で伝説の殺し屋!徹底した役づくりに石井克人監督も泣きそう…
妻夫木聡主演最新作、映画『スマグラー おまえの未来を運べ』で伝説の殺し屋を演じる安藤政信の鍛え抜かれた肉体美が公開された。日本の映画には2007年の『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』以来、約4年ぶりの新作出演となる安藤がふんするのは、チャイニーズマフィアで伝説の殺し屋「背骨」。その名の通り、背中に背骨のタトゥーを入れているのが特徴的なキャラクターで、メガホンを取った石井克人監督は、安藤の徹底したキャラクターづくりに泣きそうになったといい、「彼は素晴らしい役者です」と手放しで絶賛した。
『スマグラー おまえの未来を運べ』は、漫画「闇金ウシジマくん」で小学館漫画賞を受賞した真鍋昌平の初期の名作「スマグラー」を、映画『鮫肌男と桃尻女』などでスタイリッシュな映像に定評のある石井克人監督が妻夫木聡、安藤政信をはじめ、永瀬正敏、松雪泰子、満島ひかり、阿部力、我修院達也、テイ龍進、島田洋八、高嶋政宏、小日向文世ら多彩な顔ぶれを集めて実写化。役者の夢に挫折した25歳フリーターの主人公・砧涼介(妻夫木)がもうけ話に乗ったつもりが死体の運び屋(スマグラー)として働くハメになるサスペンスフルな人間ドラマだ。
そんな本作で、背骨のタトゥーを背負い、ヌンチャクと素手で裏社会を全滅させるほどの強さを持つ最強のチャイニーズマフィアで伝説の殺し屋「背骨」を安藤が熱演。安藤は2009年公開のチェン・カイコー監督作『花の生涯~梅蘭芳(メイ ラン ファン)~』に出演以降、活動範囲をアジアに拡大し、主演した中国映画『刀見笑』は中国をはじめ北米、東南アジアなどで公開されたが、日本の新作映画に出演するのは『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(2007年、三池崇史監督)以来、実に4年ぶり。本作への出演の決め手を、「彼の才能に包まれたかったから」と明かす安藤は、初監督作品から石井監督の映画を観ているという大の“石井監督ファン”だ。
「強く美しい曲線を背骨には求められました」と身体づくりに関して語った安藤は、アクションと中国語も石井監督から相当厳しく求められると思っていたといい、出演決定後すぐに自分を徹底して追い込み、キャラクターづくりに取り組んだ。ウエストや腕が筋肉で引き締まり、圧倒的な肉体美が披露されている今回の写真からも、安藤の努力が見て取れる。端正な顔立ちとのギャップも印象的だ。自身を追い込み作り上げた肉体から繰り広げられるアクションはもちろんだが、安藤の堪能な中国語も見どころの一つとなっている。
また、石井監督も以前から、映画『Kids Return キッズ・リターン』(1996年、北野武監督)で日本アカデミー賞新人賞を受賞した実力派の安藤に「なんかいい役やってもらいたいな」と思っていたといい、本作にあたって背骨役は安藤しかいないと熱烈オファー。「繊細に見えるけど始まったら誰にも止められないパワーが出そうだと感じた」と安藤について語り、「撮影中すごいキャラをつくってきたもんだと僕は背骨(安藤氏)を観て毎日感動してました」とコメント。また、基本的に男性とハグすることはないという石井監督が、「ある背骨のアクションシーンを撮った後、若干泣きそうになってしまい、思わずハグしてしまいました。彼は素晴らしい役者です」と安藤を絶賛した。大人の心を震わせる熱演と共に、「筋肉や髪一つ一つの動きが美しく、芸術性を感じました」と安藤が語り、ハイスピードカメラを駆使した石井監督ならではの世界観が体現された本作にさらなる注目が集まりそうだ。(編集部・小松芙未)
映画『スマグラー おまえの未来を運べ』は10月22日より全国公開