山本五十六役の役所広司、玉木宏らも寝不足でなでしこJAPANを応援!「日米決戦を観ていてわたしも寝不足」
18日、ホテルニューオータニで映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』クランクアップ会見が行われ、役所広司、玉木宏、柳葉敏郎、椎名桔平らが、日の丸を背負った女子W杯で見事、世界の頂点に立ったサッカー日本女子代表、なでしこJAPANの快挙に喜びを見せた。この日の会見にはほかに柄本明、吉田栄作、伊武雅刀、中村育二、五十嵐隼士、瀬戸朝香、田中麗奈、原田美枝子、宮本信子らも参加した。
真珠湾攻撃から70年という節目の年を迎えた本年、5月15日にクランクインし、激動の時代を描き出した本作の撮影がいよいよ7月14日にクランクアップの運びとなった。くしくも朝方にはサッカー日本女子代表なでしこJAPANの決勝戦が行われたばかり。会場に集まった出席者、報道陣、スタッフの多くが眠い目をこすりながら、しかしなでしこJAPANの快挙に驚きと歓喜の思いを抱きながら会見に参加した。そんな中、登壇した役所は「皆さん、今朝がたのなでしこJAPANの日米決戦を観て、寝不足だと思います。わたしも寝不足です。今日はお疲れだと思いますがよろしくお願いします」と日米決戦について描いた本作にちなんだあいさつで会場を沸かせた。
そこから、会見はなでしこJAPANについてエールを送る場に。玉木が「沢キャプテンが頼りになりましたね。やはりあきらめない心を持つ、そういうリーダーがいてこそ、皆の力が湧いてきたんじゃないでしょうか。今、活気がない日本に活気を与えてくれたと思います」と切り出すと、椎名も「僕はサッカー部出身なので、いろいろな試合を観てきてますが、今朝の試合は特に感動しました。あきらめない気持ちで戦って、勝利を手に入れたのは、勇気づけられたし、ありがとうと言いたい」とコメント。さらに柳葉も「間違いなく日本が一つになった瞬間。(東日本大震災で)揺らいでる日本で、団結力というか、一つになる心を教えていただいた」とコメントするなど、命を賭して国を守ろうとした山本五十六を描いた本作だけあって、皆がそれぞれになでしこJAPANの勝利に酔いしれているようだった。
そんな本作について原田が「成島監督のもと、久しぶりに映画らしい現場を体験出来ました」と語れば、香川も「本年度もっとも重厚な作品」と自信を見せる。成島監督もこれだけのオールスターキャストを前に「すばらしいキャストと一緒に出来て、監督としてもこれ以上ない幸せ。夢のような時間でした」と感慨深い様子。役所も「太平洋戦争を舞台にした映画は何本も撮られているが、やはり繰り返し作られなければいけないものだと思う。映画を通して、もう一度戦争のことを考えるきっかけになれば大成功だと思う。国を守るために、これだけの人が命をかけていたということを感じて欲しい」とメッセージを寄せた。
本作は、真珠湾攻撃によって、太平洋戦争の端緒を開いた日本を代表する大日本帝国海軍軍人として知られる山本五十六の知られざる素顔を描く物語。軍人でありながら、誰よりも戦争に反対し続けていたという山本がリーダーとしていかに戦い続けたかが描かれる。(取材・文:壬生智裕)
映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』は12月23日より全国公開