日本人宇宙飛行士古川聡さん、はやぶさ映画を無重力状態の宇宙ステーションで鑑賞!南キャンしずちゃんに激励メッセージも!
27日、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟船内において、日本人宇宙飛行士の古川聡さんが、小惑星探査機「はやぶさ」の偉業を描いた映画『はやぶさ/HAYABUSA』のフッテージ映像を無重力状態の中で鑑賞して感想を語ったほか、南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代に「ボクシングもはやぶさ精神でがんばって下さい」とメッセージを送った。その様子は筑波宇宙センターにライブで送られ、本作のサポーターを務めるしずちゃんのほか、出演者の鶴見辰吾、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の名誉教授・技術参与の的川泰宣氏と執行役の長谷川義幸氏が、宇宙でいち早く映画を鑑賞する古川さんを見守った。
地上約400キロメートル上空にある国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で長期滞在ミッションに取り組んでいる古川さんに、「はやぶさ」の快挙を描く本作の映像でエールを送りたいという関係者のオファーが実って実現したこの日の試写会。9分間のフッテージ映像を観終えた古川さんは「堤(幸彦)監督の演出で、さまざまなものがリアルに再現されていて驚きました」と感想をコメント。そして「今、東日本大震災の後の被災地では、多くの方が困難と戦っておられます。今こそこの『はやぶさ』精神を世界に見せるときだと思います。一緒にがんばりましょう!」と被災地の人々にエールを送った。
また、お笑い芸人でありながら現在女子ボクシング選手として来年のロンドンオリンピック出場を目指しているしずちゃん。その姿勢が、絶対にあきらめないはやぶさの精神を体現しているとしてこの日のゲストとなった彼女は、宇宙にいる古川さんから直接「はやぶさ精神でボクシングをがんばって下さい。ネバーギブアップ!」とメッセージをもらった。その後は感激の様子で「7年間あきらめなかったはやぶさを見習ってがんばりたい」と今後の抱負を語った。さらに、古川さんの印象について「目がかわいい。かわいらしい顔をしていらっしゃるなと思いました」と素直に語り、「(宇宙での)無重力空間を味わってみたい。あの状態でパンチを打ったり、相手と戦ったりすることができるのかな」と目を輝かせながら宇宙へ思いをはせていた。
『はやぶさ/HAYABUSA』は2003年5月9日に打ち上げられ、世界初となる小惑星からのサンプルを採集して2010年6月13日に地球に帰還し、大気圏で燃え尽きる姿が日本中の感動を呼んだ小惑星探査機「はやぶさ」の挑戦を映画化した壮大なドラマ。装置の故障や燃料漏れなどの危機を乗り越え、JAXAのスタッフが7年の間苦闘しながらも偉業を成し遂げる姿を克明に描く。(古河優)
映画『はやぶさ/HAYABUSA』は10月1日より全国公開