世界初!女性が演じるドラキュラ伯爵!!元宝塚スター和央ようか、なでしこジャパンから刺激も!
2004年のブロードウェイを皮切りに、世界中で上演されてきたミュージカル「ドラキュラ」の日本公演の製作発表会見が21日にホテルニューオータニで行われ、元宝塚トップスターの和央ようかが、世界で初めて女性としてドラキュラ伯爵を演じることが発表された。安倍なつみ、花總まり、小西遼生、鈴木綜馬も登場したこの日の会見で、和央は、サッカー女子ワールドカップ・ドイツ大会で優勝したなでしこジャパンに触れ、「ああいうふうに希望と勇気を与えられるようになりたい」と笑顔で意気込みを語った。
ドラキュラ伯爵の衣装に身を包んで登場した和央は、本作に出演が決定する前、オーストリアで行われた「ドラキュラ」の海外公演を観に行ったそうで、「あまりにもドラキュラが力強くて『ピヨピヨピヨ』って感じでした」と、そのエネルギーに圧倒されたことを独特の表現で告白する。しかし和央がふんするドラキュラのたたずまいは、同じく宝塚出身の花總が「ドキドキするような、たまらないセクシーさがあって見入ってしまいました」と熱っぽく語る通り、すっかりハマリ役の様子。記者から「どんな人の血を吸いたい?」と聞かれた和央は、「あなたなら吸いたいと思います」とジョークを飛ばした後、「毎日けいこでいろいろな方の血を吸わせてもらってとても楽しい。クセになりそうです」と笑顔でノリノリのコメントをした。さらに和央は、先日サッカー女子ワールドカップ・ドイツ大会で優勝したなでしこジャパンに触れ「凱旋(がいせん)したのをテレビで見ました。澤(穂希)さんの髪形を見て、(ドラキュラにふんした)わたし、澤さんに似ているかも、ワーイって思いました。ああいうふうに希望と勇気を与えられるようになりたいです」と同じ女性の活躍に大きな刺激を受けたことを明かした。
またドラキュラ伯爵と禁断の恋に落ちる役の安倍は、「ドラキュラにしか見えなくて、本当はどんな人なのか謎です」と和央の印象について語り、すっかり和央に翻弄(ほんろう)されている様子。ただプライベートで誘惑してくる人の存在については「誘惑されたいですがないですね。魅力的な方はオーラが出ているので、そこに翻弄(ほんろう)されることはありますが、なかなか最近はないです」とコメントし、恋愛はお休み中であるようだった。
「ドラキュラ」は、弁護士ジョナサンの婚約者であるミーナと、その親友であるルーシー、そしてドラキュラ伯爵との間で繰り広げられる美しくも残酷な愛を描きながら、ドラキュラを退治しようとするヴァン・ヘルシングたちとの戦いを描いた物語。(肥沼和之)
ミュージカル「ドラキュラ」は8月20日から9月11日まで東京国際フォーラムにて、9月15日から9月18日まで大阪・梅田芸術劇場にて上演